不合格……63%の保護者は子どもへの接し方に不安や迷いを感じている

アンケート期間 2011/8/24~2011/8/25 回答者数:2,612人
アンケート対象:本サイトメンバー 小学4年生~高校3年生の子どもがいる保護者

※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある


いよいよ入試直前期! お子さまが受験を控えている保護者としては、気持ちが落ち着かなくなる時期です。万が一のことを考えて、不安になってしまうこともあるのではないでしょうか。
今回は「残念ながら不合格のとき」について、小学4年生以上高校3年生以下のお子さまをお持ちの保護者にアンケートを実施し、入試や検定などの試験について聞いています。保護者としてお子さまの気持ちに寄り添っていくには、結果が思うようにいかなかった場合についてあらかじめ想定しておくことも必要です。不合格という現実を前にした保護者のさまざまな悩みや迷いについて具体的にご紹介していますので、参考にしていただければと思います。



不合格……63%の保護者は子どもへの接し方に不安や迷いを感じている

不合格を知っても落胆しない子どもが半数近く!

最初に、お子さまが入学試験や習い事の検定・昇級試験などに合格できなかったことがあるかどうかを伺いました。不合格だったのは何の試験か、そのときお子さまはどのような様子だったかについても、お聞きしています。

【図1 あなたのお子さまは、入学試験や習い事の検定・昇級、語学等の検定試験で不合格・落選した経験はありますか?】

図1 あなたのお子さまは、入学試験や習い事の検定・昇級、語学等の検定試験で不合格・落選した経験はありますか?

【図2 図1で「子どもは不合格・落選の経験がある」と回答したかたに伺います。それは、以下のどのようなものがあてはまりますか。あてはまるものすべてをお選びください】

図2 図1で「子どもは不合格・落選の経験がある」と回答したかたに伺います。それは、以下のどのようなものがあてはまりますか。あてはまるものすべてをお選びください

【図3 お子さまが不合格を知った際の様子はいかがでしたか? 最近の記憶に新しいケースについて回答をお願いします】

図3 お子さまが不合格を知った際の様子はいかがでしたか? 最近の記憶に新しいケースについて回答をお願いします

お子さまが何らかの試験に合格できなかった経験は、ある保護者もない保護者も、ほぼ同じ割合でした(図1参照)。
不合格経験のある保護者に伺ったところ、合格できなかった試験は、「習い事の検定・昇級試験」が約5割で最多。続く「語学等の認定試験」や「中学入試」を圧倒しています(図2参照)。
残念な結果になったことを知ったときのお子さまの様子は、「落胆していた」という保護者が過半数。しかし、「落胆していなかった」との差はわずか7ポイントに過ぎません(図3参照)。落胆するお子さまも落胆しないお子さまも、同じくらいの割合ということになります。努力に対して思うような結果が得られなくても落ち込まないお子さまが半数近くを占めるとは、少し意外ではないでしょうか。
これについては、たとえば入試の場合であれば、第1志望は不合格だが第2・3志望は合格し、第2・3志望も「行きたい学校」を選択できていれば、そこまで落胆はしないということがあるのかもしれません。チャレンジ校・挑戦校受験の場合は、「難しいかもしれない」とあらかじめ想定しているというケースも少なくないのでしょう。また、検定であれば次回もチャンスがあるため、落胆まではせず、次でがんばろうと思えるお子さまが多いのでしょう。


「うちの子は打たれ強い」と思っている保護者多し!

続いて、失敗や困難に直面したときのお子さまの様子を伺いました。

【図4 図3で回答されたお子さまについて伺います。お子さまは、失敗についてどのようにとらえるほうですか?】

図4 図3で回答されたお子さまについて伺います。お子さまは、失敗についてどのようにとらえるほうですか?

最も多かったのは、「子どもは打たれ強いと思う」という保護者。全体の6割を超えました。我が子にたくましさを感じる保護者が多いことがわかります。では保護者は、子どものどのような言動に打たれ強さを感じているでしょうか。次にご紹介します。

☆保護者が打たれ強さを感じる子どもの言動
●一時的にしょげることはあるが、あとあとまで引きずるようなことはないから。すぐに気持ちを切り替えていると思います
●試験結果に一喜一憂しないところ。子どもは合格でも不合格でも、普段どおりの生活をしていました
●志望校に落ちてしまったときにまったく動揺しない息子を見て、我が子ながら「肝が据わっている!」と思いました
●うちの子は、とにかく負けず嫌い。向上心がとても強いので、いつも自分で目標を決め、そこに向かって懸命に努力しています
●習い事の昇級試験に何度落ちても、黙々と努力をしているところ。なかなか成果が出ずに落ち込むことはありますが、「やめたい」と言ったことは一度もありません
●何度失敗しても諦めず、常にどうしたらうまくいくかを考えるところに、精神的なタフさを感じます

など


「落ち込むことがあっても、すぐに立ち直る」「失敗しても根気よくがんばる」といったところに、打たれ強さを感じるという声が目立ちます。図3で、「子どもは、不合格でも落胆していなかった」という保護者が半数近くを占めたのも、我が子に打たれ強さを感じる保護者が多いことと関係があるのではないでしょうか。
もっとも、「子どもは打たれ弱いと思う」という保護者も、4割近くいます。保護者が打たれ弱さを感じるのは、子どもの次のような言動でした。

☆保護者が打たれ弱さを感じる子どもの言動
●子どもは勉強などでピンチになると、明らかに機嫌が悪くなり、「どうせおれなんか……」とすねます。そうすれば、大人が手を差し伸べてくれるとでも思っているんでしょう。「自分で解決するんだ!」という気概を、少しは見せてほしいのですが……
●プレッシャーに弱いところ。定期試験前などになると、お腹を壊したり熱を出したりします
●少しでも想定外のことが起こると、子どもはもうパニック! 何事もマニュアルどおりにしか対応できないなんて情けないです
●うちの子は、習い事でも部活でも、ちょっとうまくいかなくなるとすぐ「やめたい」と言い出します。失敗をバネにしようという意思が感じられません
●不合格は自分の勉強不足が大きな原因なのに、その事実を直視せず、「問題が悪い」「塾の教え方が悪かった」などと責任転嫁をしてばかりいるところ
●良い結果を残さなくてはいけないと意識するあまり、受験でもいわゆる安全校ばかりを選びます。もっと挑戦しようとしてほしい

など


「自分で気持ちを切り替えられない」「すぐにくじける」といったところを、打たれ弱さとして挙げる保護者が多数でした。


子どもが不合格だったとき、保護者はこんなふうに接した!

では保護者は、お子さまが試験に落ちてしまったとき、どのように接したでしょうか。

☆お子さまが不合格を知った際、保護者としてどのように接しましたか? その様子を教えてください。

◎励ました
●すごく高倍率だったので本人も不合格を覚悟してはいたと思いますが、現実になるとやはりショックだったようです。済んだことは仕方がないので、これから受ける入試の対策に万全を期そうと声をかけました(高校入試に不合格)
●子どもががんばったことは親のわたしがいちばんよく知っていましたし、子どもの悔しさも痛いほどわかりました。また次の目標に向かって努力してほしかったので、「精いっぱい取り組むことにこそ意義があって、結果は運もあるし仕方がないよ」と声をかけました(中学入試に不合格)
●不合格だった学校のことは気にせず、これからの受験に全力を尽くすよう伝えました。子どもが学習に対するモチベーションを維持できるよう声をかけるのが親の勤めだと考えたからです(中学入試に不合格)
●不合格を知った翌日が別の中学校の受験日だったため、気持ちを切り替えられるよう、「実力を出せば、明日は絶対大丈夫だよ」と励ましました(中学入試に不合格)
●とにかく励ましました。問題との相性があること、失敗から多くの気付きが得られることなどを伝えました。さらには、長い人生には山も谷もあるといった話もして、子どもを慰めたんです(習い事の検定・昇級試験に不合格)

など


◎叱った・怒った
●「勉強しなかった自分の責任だよ」と伝えました(高校入試に不合格)
●第1志望の中高一貫校に落ちたときは、親のわたしのほうが落胆して取り乱してしまいました。いちばんがっかりしているはずの子どもの気持ちを思いやる余裕がなかったんです(中学入試に不合格)
●子どもは「何回か落ちるのは仕方がない」と、まるで自分の努力不足を棚上げするかのように言うので、わたしもカチンときて、「次回で合格できなかったら、それからの検定料はお小遣いから出してね!」と言ってしまいました(語学等の認定試験に不合格)
●「それだけの力がなかったんだから、仕方がないよね」と、やや突き放して伝えました。そして「悔しかったら、次の機会には全力を尽くすこと!」と言い添えました。冷たいようですが、努力しないと結果はついてこないということを、身をもって感じてほしかったんです(語学等の認定試験に不合格)

など


◎見守った
●正直、「なぜ落ちてしまったの?」とがっかりしました。でも試験を受けたのはわたしではなく子どもですし、多分いちばん悔しいのも子ども自身でしょう。だから、「残念だったね」と伝えただけで、あとはそっとしておいてあげました(高校入試に不合格)
●子どもが自分なりに気持ちを整理しようとしていることがわかったので、わたしは多くを語らず、静かに見守りました(中学入試に不合格)
●不合格に最もショックを受けているのは子ども自身です。わたしは正直なところ、落胆していたんですが、子どもの気持ちを思いやり、明るく振る舞うよう努めました(中学入試に不合格)
●子どもはひどく落ち込んでいました。そんなときはそっとしておいたほうが良いと思い、試験のことには触れず、普段どおりに振る舞いました(習い事の検定・昇級試験に不合格)

など


6割以上の保護者に、不合格時の対応に不安あり!

次に、入学試験が残念な結果になったときのお子さまへの接し方について、不安や迷いがあるかどうかを伺いました。

【図5 お子さまが入学試験で不合格になった場合、保護者としてどう接するべきか、不安や疑問、迷いはありますか?】

図5 お子さまが入学試験で不合格になった場合、保護者としてどう接するべきか、不安や疑問、迷いはありますか?
「入学試験で不合格になった場合、子どもへの接し方に不安や迷いがある」という保護者は、全体の6割を超えました。
では保護者は、具体的にはどのような不安や迷いを抱いているでしょうか。

☆図5で「不安や悩みがある」と答えたかたに伺います。たとえば、どのようなことに対して不安を感じますか?

●子どもの気持ちを考えると、どう接したら良いかとても悩みます。変なことを言って、子どもの気持ちを逆なでするようなことになるのではないかと、不安になることもあります
●娘は負けず嫌いな半面、打たれ弱いところもあります。受験する公立小中一貫校にもし落ちてしまったら、立ち直れないくらい大きな精神的ショックを負うのではないかと心配です。親としては、何と声をかければ良いでしょうか
●子どもは中学受験で、第1志望校の前に、いわゆる安全校を受けます。まず安全校に合格して第1志望校の受験に弾みをつけようというねらいですが、万が一、安全校に落ちてしまったら、子どもはもちろん、わたしも激しく動揺してしまうと思います。そうなったとき、親として子どもの心が折れないよう支えられるかどうか、不安です
●第1志望校に合格できず、併願校に通うことになったとき、子どもが嫌々通うようなことにならないかどうかが心配です。併願校でも楽しい学校生活が送れるという気持ちにさせるには、親としてどういう声をかけたら良いでしょうか
●本人がいちばんつらいのはわかりますが、優しい言葉をかけるばかりでは、今後の奮起につながらないような気がして、どう接するべきか悩んでいます
●子ども以上に、わたしが落ち込んでしまいそう。子どもの気持ちを思いやった接し方ができるかどうか心配です

など


「立ち直らせられるかどうか」「どうしたら精神的にフォローできるか」といった不安や悩みが多く寄せられています。「親のわたしのほうが落胆してしまい、子どもの気持ちを思いやれないのではないか」と心配する保護者も少なくありませんでした。


試験前に、もしものときのことを話し合うご家庭も!

では保護者は、お子さまが試験を受ける前に、不合格だった場合について話し合うことはあるでしょうか。また、話し合っているとしたら、どのような内容でしょうか。

「試験前に、子どもと不合格だったときのことを話したことがある」という保護者は、全体の約3割。保護者10人に3人ほどは話し合っていることになります。
話し合った内容を次にご紹介します。

●合否よりも、悔いが残らないよう取り組むことが大事だと話しました
●「精いっぱいがんばって不合格だったら、仕方がないよ」と伝えました
●子どもが結果を気にしすぎないよう、「もしも不合格でも、その学校に縁がなかったというだけのことだよ」と話しました
●子どもがプレッシャーを感じすぎないよう、「ダメでもともとだから、胸を借りるつもりでぶつかりなさい」と伝えました
●万が一、中学入試に落ちたとしても、高校入試に向けた練習になったと思えば良いと伝えました
●最初に受験する高校の合否によって、そのあとの受験をシミュレーションしました。合格していたらB高校の受験はやめてC高校だけ受ける、不合格だったらB高校もC高校も受けるといった具合です
●「併願の私立高校に通うとなると、学費がこれくらいかかる」と具体的に話しました
●自分が本命校に落ちた体験を話しました。ショックの大きさや悔しさなどを隠さずに伝えました


など


子どもの友達が不合格だったときは、どう対応すべき!?

最後に、お子さまの友達が入試に落ちたときの対応について、不安や迷いなどがあるかどうかを伺いました。

【図6 お子さまのお友達が入学試験で不合格になった場合、どうするべきか、不安や疑問、迷いはありますか?】

図6 お子さまのお友達が入学試験で不合格になった場合、どうするべきか、不安や疑問、迷いはありますか?

約4割の保護者が「子どもの友達が入学試験で不合格になった場合、どうすべきか不安や迷いがある」と答えました。次のような不安や迷いが挙げられました。

●息子は6年生から塾に通って第1志望の中学校に合格しましたが、息子の友達は4年生から通塾していたのにほとんどの中学校に落ちてしまいました。何となく申しわけないような気がして、その友達や友達の保護者とうまくつき合えなくなってしまいました
●うちの子どもが入試に落ちたとき、子どもの友達のお母さんはわたしにかなり気を遣ってくれているのがわかりました。あまり気を遣われるのも、良い気持ちはしないものだとつくづく思いました。とはいえ、自分だったらどうするか、はっきりした答えは見つかりません
●子どもが合格して、子どもの友達が不合格だと、やはり気まずいです。入試の話題を避けようと意識しすぎて、その友達や友達の保護者との会話が不自然になってしまうと思います
●息子は幼なじみの友達と一緒に、第1志望の高校を受けました。結果は、息子だけ合格して、友達は不合格。わたしは、その友達にどう声をかけるか悩みました。でも昔から互いによく知っている仲ですから、遠慮せずに「残念だったね」と入試の話題を出したんです。あとになって、「あのとき、おばさんが普段どおりに接してくれたんでうれしかった」とその友達に言われて、ホッとしたことを覚えています

など




お子さまが入学試験に不合格だった場合、どう接するべきか不安だったり、悩んだりしている。そういう保護者は、全体の6割以上に達しました。励ませばよいのか、励ますにしてもどういう言葉がよいのか、あるいは、そっとしておくべきなのか……、といった具合です。多くの保護者が、いかにお子さまと正面から向き合っているかが伝わってくるようです。
お子さまの受験に対して熱心になるあまり、合格できなかったときは「子どもと一緒に落ち込んでしまう」という保護者もいました。さらには、「子ども以上に落胆してしまう」という保護者も、一人や二人ではありません。
とはいえ、受験するのはお子さま自身ですから、保護者としては不合格という現実を冷静に受け止める必要があります。冷静になってこそ、残念な結果を次の機会に生かせるようなアドバイスもできるのではないでしょうか。


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