お小遣い、どうしていますか?
金額には「小学生ルール」「中学生ルール」「高校生ルール」があるらしい
さて、保護者のかたが気になるポイントは「どのくらい」つまり、金額ではないでしょうか。
じつは小学生時代はあまり大きな差が見られませんでした。小3が543円で小6が802円。約260円程度しか上がっていません。言ってみれば学年があがるごとにやや上がっている、という程度であり、小学生は小学生のお小遣い体系がある、ということのようです。
【図2 お小遣いの平均金額(1か月あたり)】
※小3=64人 小4=78人 小5=78人 小6=87人 中一=103人 中二=71人 中三=62人 高校生=117人 (小1、2はサンプル数が少ないため参考)
実際、保護者のかたからは「学年×100円」「学年×100円+100円」などの計算式がある、と回答がありました。また、定期的なお小遣いにくわえ、臨時収入をお手伝いと連動させているご家庭も。「学年x100円お手伝いでプラス、風呂掃除50円、ごみ捨て1こ10円、空き缶ひろい1こ1円、ごみの分別1こ1円。ただし靴下のぬぎっぱなしは、マイナス2円。」ととても明確なルールを設けていらっしゃいました。
中学生になると、金額が一気に約470円あがります。中一~三では順調に350円、478円アップしています。中学でも、「中学の学年×1000円」などの中学生お小遣いルールが見られ、それがまた高校生になると新しい高校生ルールになる、というのが一般的なようです。
約3、4割はお小遣いの使いかたについて不満、アリ
【図3 お子さまのお小遣いの使い方についてどの程度満足していますか?】
(小1、2はサンプル数が少ないため参考)
お小遣いの使い方については、学年があがるごとに少しずつ保護者の「不満」が増えているようですが、6割は満足しているというのは意外な結果でした。
不満の理由を聞いてみると、子どものお金の使い方にいくつかタイプがあることがわかりました。そのうち、大きく不満としてあがったのが「くだらないことに使う」「すぐ使ってしまう」でした。たとえば、「玩具付きのお菓子を買って終わってしまっている」「もらったらすぐに特に今必要としているわけでもないものに使ってしまう。(お金を使う事を楽しんでる)」という低学年の保護者の不満が多数ありました。
しかし、学年があがってくると別の面も不満として上がるようになります。
たとえば「買いたい物もあまり買わず、ため込みなるべく親に買ってもらおうとしている」「お小遣いは3000円だが、必要なときにまた要求してくる。そしてすぐに使ってしまう」など、お小遣いはお小遣いだがさらにお小遣い的なお金について親に交渉をするようになる、ということが始まります。計画的に使わず、足りなくなるとねだるという行動に親は大きな不満を持っているようです。