お小遣い、どうしていますか?

子どもには「お金の大切さ」を学んでほしい

さて、ここまでお小遣いの実態についてみてきたのですが、子どもにも金融教育が必要なのでは? という意見も聞かれる昨今、保護者は「金融教育」についてどう考えているのでしょうか。

【図4 あなたは、お子さまとお金・金融や経済について話すことがありますか? 近いものをお選びください。】
図4 あなたは、お子さまとお金・金融や経済について話すことがありますか? 近いものをお選びください。

データを見ると、小学三年生以上については、大きな変化は見られません。テレビのニュースを一緒に見ている時に、自然にニュースについて話をする、というご家庭が多いようでした。また、ちょうど定期的にお小遣いを与える家庭が増えるのも小学三年生から。お小遣いを与えるときにお金の大切さや、望ましい使い方などを話し合うのが平均的なスタイルなのでしょう。
また、どのようなことを話しているのか、についても聞いてみたところ、「ものの値段」「貯金・貯蓄」「景気」「年金 」があがりました。つまり、(1)子どもが実感しやすいもの (2)ニュースで話題になっているもの ですね。ある程度子どもが理解しやすいものから入ってお金についての意識を高めようとしている様子がここからもわかります。
学年があがり、高校生になると株価や通貨について話すという家庭が増える傾向も。学校の社会科で習っているので、ニュースなどで見たときにも話がしやすいのでしょう。
さらに、金融教育についてどのくらいから行ったほうがよいのか? ということについては、以下のような結果でした。中1>小5>小1という順になっており、進学を契機に、また理解度があがる時期からということなのではないでしょうか。

【図5 金融教育はどのくらいから必要だと思いますか?】
図5 金融教育はどのくらいから必要だと思いますか?

お金のことばかりでは困る。しかし、金融オンチでも困る。
では、保護者は子どもにお金についてどんなことを知ってほしい・学んでほしいと思っているのでしょうか?
学齢によって差はあるものの、お金の大切さについて知ってほしい、お金を稼ぐということの大切さ、労働の対価としてお金を考えてほしい、というところは共通しているようです。

しかし、株・通貨・為替や、金融商品についてなどは「子どものうちは知らないでもいい」派と「子どものうちから知っておいてほしい」派に分かれました。中学校で公民分野を習ってからでないと、お金の面ばかりに目がいってしまい、教育上よろしくないのでは? という保護者の懸念が感じられます。「お金のことばかりでは困る。しかし金融オンチでも困る」という言葉が印象的でした。では、そのためにどんなことが必要なのか? というと、何がいいのかわからないという声も多く見られました。

(まとめ)
今回の調査結果からは、将来の子どもの生活基盤をしっかりつくるためにも、保護者がよくよく考えながらお小遣いについて検討していることがわかりました。また、一方でお金について何を教えればよいのか、どこまで教えればよいのかという迷いがうかがえたのも事実です。今後、教育情報サイトでも掘り下げていくテーマにしていく予定です。
お小遣いや金融教育について知りたいこと、疑問、不安などどうぞコメント欄を利用してお寄せください。

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