登校拒否の子どもに必要なものは「家庭での安心感」と「友達」

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子どもが登校拒否になってしまったとき、保護者のかたは対処に悩むと思います。
しかし、子どもが学校に行こうと思う環境づくりには、家庭以外の部分が重要な場合もあるようです。

この記事のポイント

家庭の居心地がよいことは基本。まずは受け入れる姿勢を見せる

子どもが「学校に行きたくない」と保護者に伝えるときは、精一杯の勇気を出しています。
その勇気を「休むなんてダメに決まってるでしょ!」と頭ごなしに押さえつけてしまったら、子どもが学校に行こうという気持ちになることはまずありません。
子どもが勇気を出してやっと伝えた自分の気持ちを、まずは受け入れてあげることが保護者として取るべき行動です。

「行きたくないんだね。よかったら理由を聞かせてくれる?」とまずは肯定してください。
その後登校拒否になってしまったとしても、学校に行かない子どもを責めるのは逆効果です。
「学校に居場所はないけれど、家に自分の居場所がある」と思えるような空気を作りましょう。

  • ・登校拒否の意思表示をまずは受け入れる
  • ・家に自分の居場所だと思える環境を作る

友達との関係が円滑なら登校復帰はスムーズ

子どもが登校拒否になると、保護者は学校と連携して対処しようとします。
しかし実際には、保護者や学校がどれだけ動いても子どもの心には響きません。
それよりも友達との関係が円滑であることが、登校拒否の解決には大きな役割を果たします。

いじめが原因で登校拒否になってしまった場合はその限りではありませんが、最近は大きな理由がないのに不登校になってしまう子どもも少なくありません。
休んでいる間も友達とのコミュニケーションが取れていると、登校を再開したときに居心地の悪い思いをしないで済みます。
登校拒否中でも、友達と遊びに行くなどの機会があれば、否定せずに遊ばせてあげてください。
それが結果的に登校拒否の改善につながる可能性があります。

  • ・登校拒否中の友達とのやり取りは重要
  • ・登校拒否中でもある程度自由にさせる

「学校に行かせる」のではなく「行きたい」という気持ちにさせる

登校拒否の子どもに対して、保護者はなんとか学校に行かせようとします。
しかし重要なのは、学校に行くことではなく「子どもが学校でこれまでと同じように生活できること」です。
子どもが学校に行こうという気持ちになっていないのに、無理やり行かせても結局また行かなくなってしまうでしょう。
それよりも、子どもの心構えができるようにサポートしてあげることが、保護者と学校の努めです。
そのために、保護者や学校よりも友達の存在が大きいということは、ぜひ覚えておきましょう。

まとめ & 実践 TIPS

思春期を迎える子どもにとって、友達の存在は保護者よりも大切なときがあります。
勉強ができる子どもに育てるより、よりよい友人を作れるような子育てをすることも重要かもしれません。

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