子どもの「学ぶ力」を引き出すコーチングとは?
- 育児・子育て
子どもはみな、生まれたときから好奇心旺盛です。それは、生まれた時から「知りたい」「やってみたい」という学ぶ力を持っているということです。しかし、子供が大きくなるにつれて「めんどくさい」「遊びたいからやりたくない」など、学ぶ姿勢が見られなくなってしまいます。「最近やる気が見られないな」と心配な保護者のために、学ぶ力を引き出すためのコーチングについてご紹介します。
この記事のポイント
「学ぶ目的」を明確にする
子どものなかには「勉強したくない!」「めんどくさい!」などといってなかなか勉強をしてくれない子どもがいます。
「やりたくない」という気持ちにはいろいろな原因がありますが、「勉強をする意味が分からない」ということも理由の1つになります。
そのため、子どもがなかなか「学ぶ」ということに前向きになれない場合は、子どもと一緒に「学ぶ目的」を考えてみましょう。
「学ぶ目的を明確にする」ことが目的なので、決して立派なものでなくても構いません。
「妹や弟に絵本を読んであげたい」「外国籍の友達としゃべれるようになりたい」など、目的が決まったら、次は「目的が達成できたらどんな気持ちになるか」を意識しながら達成のために何をすればよいかを考えましょう。
ここで大切なのは「子どもが考え、行動する」というところです。
コーチングは、「子どもが自分から成長することをサポートすること」です。
保護者が子どものやる気や学ぶ力が引き出せるよう、大切なポイントを考えていきましょう。
正解を押し付けない
「なぜ勉強しなくてはいけないの?」という質問をされた経験がある保護者はたくさんいるでしょう。
子ども自身が「自分にとってどういう目的で学ぶのか」が明確になれば、もともと子どもは好奇心が旺盛なので、自然と学ぶ姿勢ができます。
子ども自身が学ぶ目的や手段を考えているとき、つい保護者が知識や経験から「正解」を押し付けてしまいがちですが、「正解ありき」で話すのはよくありません。
例えば「忘れ物をしないようにするためにはどうすればよいか」という問題を考えるとき、「保護者の知識や経験則からの答え」を伝えるのではなく、「子どもが考える対策」を引き出せるように話します。
保護者はあくまで「引き出す役」なので、主に質問をすることとなります。
質問をするときは、「より子どもの行動が具体的になるように導く」事がポイントです。
「忘れ物をしないように前日に準備をする!」という子供なりの答えが出たあと、「前日のいつのタイミングでやるの?」や、「準備をしたものはどこに置くの?」など、より一歩踏み込んだ具体的な方法を引き出してあげましょう。
子どもが困ったときにはアドバイスする「よき理解者」に
大人から見ると子どもは危なっかしく、手助けをしてあげたくなってしまいます。
しかし、なんでも手を貸してしまっては意味がありませんので、見守ることが大切です。
子どもなりの答えを見つけて実践し、上手くできた場合は、今度はより上手く・効率よくできる方法を一緒に模索します。
もし上手くできなかった場合は、次に上手くいく方法を同様に模索してあげてください。
上手くいったときに「自分で出した答えが合っていた!」という事実が子ども自身の成功体験に繋がります。
喜ぶ姿も落ち込む姿も含めて、優しく見守ってあげることが大切です。
そして、子どもが困ったときやアドバイスを求めてきたタイミングで、前述したように「子どもが自らの正解を引き出す質問」をしてあげましょう。
子どもが「保護者に相談すればいい案が思いつくかも!」と思ってもらえるのがベストです。
まとめ & 実践 TIPS
ついつい「勉強しなさい!」と言いたくなりますが、子どもが自分から学びたくなるように、親子で考えてみるとよいでしょう。
本来、学びは発見がたくさんありますので、子どもにとっても楽しいものです。
子どもが自ら学び成長できるよう、保護者がコーチングを意識しながら接するとよいでしょう。
子どもが楽しく学び、学ぶ目的や学ぶための手段を考え、行動する様子を見守ってあげましょう。
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