子どもに「あいさつ」を自然に身に付けさせるには? 親ができる工夫と声かけのコツ

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知り合いや近所のかたに会ったとき、できれば我が子が自分から、大きな声であいさつしてくれたら嬉しいですよね。どうすれば進んであいさつができるようになるのでしょうか? 保護者ができる上手な工夫と声かけをご紹介します。

この記事のポイント

「あいさつ」が大切な理由は?

「おはようございます」「こんにちは」など、ほんの一言だけのやりとりである「あいさつ」ですが、実は目の前にいる人の存在を認め、コミュニケーションのきっかけを作る奥が深い行為なんです。

あいさつをきっかけに初対面のかたと会話が弾んだ経験や、子ども時代に「いつの間にか友達と仲直りできていた」という経験がある保護者のかたは多いのではないでしょうか。家族内で少し空気が悪くなっても、あいさつだけは欠かさずすることで少しずつお互いの心をほぐし、元通りになることもあるでしょう。

「話はしないけど、声はかける」という絶妙なバランスで≪あなたを気にかけているよ≫と意思表示できるのがあいさつです。すぐそばにいる人とよい関係を築くほかにも、相手の存在を認めること・こちらが声を出すという意味で防犯にも役立ち、メリットはいっぱいです。

まずは保護者がお手本になろう

大人の行動をとてもよく見ている子どもは、その行動が当たり前なのだと学び、同じように行動していきます。保護者があいさつをしない姿を見ていれば、「あいさつなんてする必要のないもの」と認識してしまう可能性も。お子さまに行動を促すならまずは大人から、お手本となる行動をとるのが近道です。

誰かとすれ違った際は、きちんと相手の顔を見てこちらからあいさつを。気持ちの良いあいさつのポイントは「相手を選ばず、誰にでも同じ態度で」「できれば相手よりも先に」「笑顔を意識して」行うことです。あいさつをする直前のタイミングで「さぁ、一緒に言ってみようか。せーの」と声かけをすると、お子さまもチャレンジしやすいかも。

また、家族同士でも「おはよう」「いってきます・いってらっしゃい」などはっきりと声に出してあいさつをしましょう。家族だから言わなくても伝わっている……と思ってしまいがちですが、やはり口に出して伝えるほうがコミュニケーションは円滑になります。「いただきます・ごちそうさま」も、食事に対しての立派なあいさつ。「命をいただくという意味もあってね」と、理由や由来を伝えると、子どもも興味を持ちやすいかもしれません。

あいさつができたら褒めて、できなくても叱らない

大人がきちんとあいさつできていれば、お子さまも必ずあいさつするようになる……わけではもちろんありません。あいさつができるかできないかはその子の性格にもよりますし、そのときの気持ちにもよるでしょう。なかには「以前あいさつしてみたけれど、声が小さくて聞こえず、無視されたように感じた」など、あいさつに対してつらい経験がある子もいるかもしれません。

「なぜできないの!」と叱るのではなく、「いつかできるといいね」くらいの気持ちで気長に見守ると、お子さまもプレッシャーを感じずにすみます。

そしてあいさつができたら「あいさつできたね! ちゃんと聞こえたよ、えらいね!」としっかりと褒めることを忘れずに。「元気にあいさつできると気持ちいいね」「明日もできるかな?」など、あいさつの価値を共有し、毎日続けられるような声かけをすると次に繋がりやすくなります。

まとめ & 実践 TIPS

「あいさつ」は、大人になってもずっと必要となる重要なコミュニケーションツールです。大人になってからいざ「あいさつの習慣を身に付けよう」と思っても、相手がどう感じるか、タイミングは……などいろいろ考えてしまいなかなか難しいもの。できるだけ子どものうちから、人と会えば自然にあいさつが出るよう習慣づけてあげたいですね。

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