毎日5分で効果あり?! 全身を使う「クマ歩き」は小学校の運動の土台作りをする遊び
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「クマ歩き」という運動遊びを知っていますか? お家の中でも簡単にできる、全身運動です。子どもたちもクマになりきって楽しむことができます。でも、ただ楽しいだけではありません。実は、小学校で行う運動の土台作りとしてもおすすめの遊びなのです。
クマ歩きってどうやるの? 楽しく生活に取り入れるコツ
クマ歩きのやり方は簡単。膝をつかないハイハイをイメージするとよいでしょう。ひじは伸ばし、手の平をしっかりと床につけます。ひざは曲がっていてもOKですが、頭よりお尻のほうが高くなるように意識するとよいでしょう。目線は少し前を見るようにしてください。
ただ、フォームを気にしすぎると嫌になってしまうので、まずは楽しむことに重点を置きましょう。「クマさんに変身するよ」と保護者のかたがお手本を見せてあげて、一緒に歩いてみましょう。慣れてきたら、「ひじを伸ばすとカッコいいクマさんだよ」「お尻がピーンって上がっていて大きなクマさんだ!」と、楽しくなるような言葉がけで正しいフォームにしていくとよいでしょう。
また、遊びでやるのではなく移動手段として使っても面白いです。「お風呂までクマさんで競争!」「廊下はクマさんゾーンです」と、生活の中で自然に取り入れていくと無理なく経験できます。
クマ歩きで姿勢が良くなる?! 運動の土台作りもできる
クマ歩きがおすすめされる理由。それは、これから行う運動の土台作りができるからです。
・姿勢が良くなり集中力もアップ?!
クマ歩きは、腹筋と背筋の両方を使う運動です。体をバランスよく鍛えることができるので、姿勢を保持する力がつきます。そうすると、イスに長時間座っていることが可能に。その結果、授業などにも集中することができるといわれています。
・跳び箱や逆上がりが上手になる?!
実際にやってみるとわかりますが、クマ歩きは腕がとても疲れます。それだけ腕の力を使っているということです。この「腕で体を支える動き」は、小学校で行う跳び箱や逆上がり、側転などに含まれています。クマ歩きで腕の力がつけば、さまざまな運動にも役立つのです。
・雑巾がけも上手になる?!
このクマ歩き、どこかで見たことはありませんか? そう、雑巾がけです。クマ歩きは、雑巾がけの姿勢にそっくり。腕で全身を支え、足で床を蹴って進みながら掃除をするからです。クマ歩きで遊んでいるだけで、雑巾がけがラクになる可能性があります。掃除好きのお子さまになってくれたら、なお嬉しいですね。
クマ歩きはケガ防止の効果もあり
近年、ハイハイの期間が短くなってケガをするという子どもが増えているそうです。特に多くなったのが顔面のケガ。転んだ時に手が出なかったり、体を支えきれなかったりすることが原因といわれています。だから、ハイハイの時期は長いほうがよいとされるのです。
ただ、歩き出した子どもにハイハイをさせるのは難しいです。そこで、このクマ歩き。ハイハイが短かったというお子さまも、今から腕の力を鍛えることができます。始めはうまく体を支えられないかもしれないので、無理せずゆっくりと。一度にたくさんやるのではなく、毎日少しずつ続けて力をつけていきましょう。
まとめ & 実践 TIPS
単純そうに見える動きの中に、さまざまな効果が期待できるクマ歩き。激しい動きではないので、お家の中で簡単にできるのもメリットです。
もちろん、これだけやっていればよいというわけではありません。幼児期は、いろんな種類の運動をたくさん経験することがおすすめ。走ったり転がったりジャンプしたり、登ったりぶら下がったり……。経験したことすべてが、これからの運動や体の土台を作ってくれます。お家でも外でも、楽しみながらいろんな運動遊びをしていきましょう。
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