片付けないからおもちゃを捨てたり、別の理由で予防接種へ行っていませんか? 子どもを傷つけがちなNG行動を考える

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子育てに仕事に家事、毎日本当にお疲れさまです。さて、子育てをしているとついやってしまっている「あるある」な行動。実はその中に、子どもを傷付けていることがあるって知っていましたか? 今回はそれを、大人に置き換えてわかりやすく説明していきます。

この記事のポイント

「そんなことくらいで……」と思っていませんか?

子育てをしていて、「子どもだから」「そんなことくらいで泣かなくても……」と思うこと、ありませんか? たとえば、ゲームをしていたのに勝手に電源を切る、後で遊びに行くと言って行かない、片付けないおもちゃを勝手に捨てる、などです。

その行動、相手が大人だったらやりますか? きっとやらないのではないでしょうか。自分の友達や両親、同僚に対してやれないことは、子どもにだってしてはいけません。約束を守らなかったからといって叩いてはいけないことは、誰もがわかっているはず。それと同じです。教育をしたり約束を守らせたりすることは大事ですが、だからといって何をしてもよいというわけではありません。

子どもがやられてイヤなことを大人に置き換えてみる

今回は、子どもにやりがちな行動を大人に置き換えてみました。「極端な例え」と思われるかもしれませんが、そのくらい子どもにとっては大問題だということを理解しましょう。

・ゲームをしている最中に電源を切る

ゲームの電源を勝手に切ったこと、ありませんか? これを大人に置き換えてみましょう。「『6時の夕飯に間に合わなかったから』と言って、完成間近の料理をひっくり返された」。「『納期に間に合わなかったから』と言って、一週間かけて作ったデータを消された」。これらと一緒です。「約束を守らなかったから」やっているのだと思います。でも、この行動自体は避けたいもの。ゲームを終わらせた後で、話し合ったり預かったりしてあげてほしいです。

・「片付けないから」とおもちゃを捨てる

子どものおもちゃを捨てる行為もNG。同僚の机が書類で溢れていたからといって、捨てることはしませんよね? たとえ約束を守らなかったからとしても、子どもの許可なく目の前で捨てたり壊したりすることはNGです。子どもが片付けないのは、そもそも片付ける必要がないと感じていたり、片付け方がわからなかったりするから。「捨てる」ことは簡単ですが、他にできることはないか考えてみる方が大切です。

・「後で遊びに行こう」とその場しのぎの約束をする

手が離せない時、子どもがぐずった時。「後で遊びに行くから」と言ってそのままにしたこと、ありませんか? これは、「約束をしていた友達が待ち合わせ場所に現れず、『今日映画に行くんじゃなかったっけ?』と連絡したら『そんなこと言ったっけ?』と言われた」のと同じ。ちょっとイラっとしますよね。保護者のかたにとってはその場しのぎのウソでも、子どもにとっては大事な約束。きちんと守るようにしましょう。

・予防接種に行く時に「今日はお買い物に行くよ」とごまかす

これもよくある行動ですよね。でも、大人に置き換えてみると相当な恐怖だということがわかります。「『これから買い物に行くよ』と車に乗せられ、着いたらなぜか病院。何も説明されないまま診察台に押さえつけられて、痛い注射を打たれた」。どうでしょうか? ドラマや映画の中でありそうな状況ですよね。こういう気持ちを、子どもは感じているのかもしれません。

・子どもが嫌がっているのに習い事に行かせる

子どもが「行きたくない」と言っているのに、保護者のかたの意向で習い事に行かせていることはありませんか? 大人に当てはめてみると、「仕事に家事に毎日忙しいのに、自分の親に『将棋とイタリア語を習いなさい』と興味のないことを押し付けられ、土日も習い事で潰れてしまっている」状況です。これではストレスですし、習ったことも身につく気がしませんよね。その習い事は本当に子どものためになっているかを考えてみてください。

子どもも大人も一人の人間

子どもにできないことがあるのは、まだ経験が浅かったり、体が小さかったりするからです。保護者のかたより生きている年数が少ないだけで、れっきとした一人の人間。親だから傷付けてよいわけではありません。「子どもだからやっていい」ではなく、同じ行動をパートナーや友達にできるかどうかを基準に考えてみましょう。

ただ、できるように教えてあげたり、約束を守れるようにしたりしていくのは大切。大事なのは、やり方を間違えないことです。ウソをついたり罰を与えたりする行為を続けると、子どもは傷付くのと同時に、その行動を覚えていきます。その結果、同じことを友達や保護者のかたにするようになるかもしれません。そんなふうになってほしくはないですよね。もちろん大人だって、やり方を間違えてしまうことはあります。その時は、素直に謝ればよいのです。

まとめ & 実践 TIPS

子ども相手だからやってよいことなんてありません。ちょっと冷静になって大人に置き換えてみれば、それがわかるはず。「自分がされて嫌なことは人にもしない」というのは、子どもに対しても同じです。

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