子どもの落書きが止まらない!対処法をご紹介!
お子さまが絵を描いて遊んでいた際、自宅の壁や床などに落書きされたことはありませんか?1歳半くらいになるとお子さまが落書きをし始めることが多いですが、お子さまが絵を描くということは、想像力や集中力、コミュニケーション能力がアップしたり、情緒が安定したりするなど、良いことづくしです。
しかし、生活空間に思うがままに落書きされると、保護者は困ってしまうのではないでしょうか。そこで、お子さまに落書きされない方法や、されても困らない対処法をご紹介します。
壁や床に落書き…なんて言えばいいの?
初めはただクレヨンを持つだけだったお子さまも、次第に線が描けることを覚え、落書きに興味が出てくるでしょう。お子さまは、夢中で絵を描きます。壁や床など、描いてはいけないところに落書きしたとしても、それがなぜダメなのか理解しづらいかもしれません。「賃貸だから」などと説明しても難しいため、「壁や床には描いたとしても消さなくてはならないよ」「お部屋の壁にはたくさん描けないから、紙にいっぱい描こう」などとお子さまが理解できるように伝えた方が良いでしょう。画用紙であれば買い足すことで際限なくお絵描きでき、記録として残せます。何枚もの紙をつなげて大きなキャンバスを作り、お絵描きを楽しむこともできるでしょう。自然とお子さまが「そっちの方がいいな」と思えるように誘導し、落書きを減らすことにつなげるのがおすすめです。
保護者ができる対策とは?
お子さまが落書きをする理由はさまざまです。保護者が絵を描く様子を真似したかったり、自分の気持ちを素直に表現したかったりと、落書きには理由があります。お子さまの気持ちを理解できても、実際は落書き対策に頭を悩ませている保護者もいるのではないでしょうか。
落書きを減らすための対処法はいくつかあります。まずは、落書きできるスペースを設けることです。例えば、貼ってもはがせて、描いても消せる落書き用の壁紙を設置したり、落書き専用ボードを用意したりすると良いでしょう。インテリアとしてもおしゃれに見える黒板や、ホワイトボードなどを利用する方もいます。また、お水でお絵描きが楽しめるマットを買うのもひとつの方法です。落とす手間も省けて保護者のストレスも減るでしょう。
効果的なのは、お子さまの手が届くところにペンなどを置かないことです。なぜなら、身近に描ける道具があれば、落書きされる可能性はアップするからです。そのため、きちんとペン類を管理しておくことが落書きを防ぐのには有効と言えるでしょう。
しかし、これらの方法をとったとしても小さなお子さまを持つご家庭は、ある程度落書きされることを覚悟しておく必要があります。特に落書きされてもいい壁を用意しているご家庭は、「壁に描く」ということ自体が、本来は良くないことであるとお子さまに認識されにくくなるため、理解してもらえるような説明をしていくことが必要になります。
子供と話し合ってできる対策とは?
万が一お子さまが落書きをしてしまった時は、なぜそこに描きたかったのか理由を聞いてみましょう。
「大きな紙に描きたかった」「立って描きたかった」「紙が見つからなかった」など、お子さまなりの理由があるはずです。その気持ちに寄り添い、大きな模造紙を用意したり、立って描けるような位置に紙をセットしたり、いつもよりも創造的なお絵描きができるよう段ボールの箱を準備するなど、お子さまが納得いく方法でお絵描きができるように考えてみるのも良いでしょう。お子さまの気持ちを確認し、最善策が見つけられるように話し合うことでお互いにとって良い方法となるかもしれません。
ほかにも、自由に色を塗ることのできるぬいぐるみやおもちゃなどを、お子さまと一緒に選んでみる方法があります。描いても簡単に落とせるクレヨンやペンを使ったり、お風呂でお絵描きを楽しむ道具を購入したりしても良いでしょう。描く意欲を保ちつつも、自宅を汚されずにすむ方法を試してみましょう。
トラブルの原因にならないために
落書きは、自宅だけではなく友人の家を汚してしまう可能性もあります。そのため、お絵描きをしているときは保護者がそばにいて目を離さないことや、ペン類はできる限り相手の保護者にしまってもらうことなどをお願いをすると良いでしょう。万が一描いてしまった・描かれてしまった時にもすぐ消せるように、お掃除専用スポンジや、いらない歯ブラシなどの落書き消しグッズを用意しておくという方法もあるかもしれません。落書きされた壁の素材にもよりますが、洗剤いらずのスポンジは、落書き消しに便利なアイテムのひとつです。また落書き消しに有効なクリーナーを準備しておくのも良いでしょう。描かれてから時間が経っていない方が落書きは消しやすくなるため、早めの対処を心がけるようにしましょう。
時には逆に、子どものお友達の落書きで汚される可能性もあります。お絵描きにつながりそうなものはあらかじめ片づけておきましょう。お絵描き以外の遊べるおもちゃを用意しておくことでお子さま同士、楽しく遊ぶことができるでしょう。
そして、注意したいのが家の外での落書きです。道路などへの落書きは自宅を汚すことはありませんが、事故の危険性や歩行者の邪魔になることもありますので、やめさせましょう。
落書きとうまく付き合いましょう
お子さまの年齢が小さいと、気の向くままに描いてしまいがちです。できるだけ落書きで困らないためにも、保護者が対策をしっかりとっておくと良いでしょう。また、お子さま自身で理解できるようになれば、壁や床に落書きすることがいけない理由を伝えたり話し合ったりすることができるようになります。絵を描くことは、お子さまの発達や情緒の安定にとても良い効果がありますので、あまり神経質になりすぎず、「今しか描けない絵」を親子で楽しみましょう。