お子さまの無くしものを減らすには?原因と対策
学校や幼稚園でお子さまがものを無くしてしまった、という経験は多くの保護者のかたにあるかと思います。一度や二度なら許せる範囲内ですが、回数が増えて、ものを大切にしないくせがついてしまうと困りものですよね。
お子さまの無くしものを減らしたり予防したりする方法はあるのでしょうか。今回はお子さまの無くしものについて原因と対策をご紹介します。
無くしものをする原因
無くしものの多いお子さまは整理整頓ができていない傾向にあります。整理整頓ができないお子さまは自分の「もの」に対する責任意識に欠けることが多く、自分のものとして認識できていないため、ものを無くしても気づけません。例えば教室で落とし物があったとき「これは誰のものですか?」と先生に言われても気づかないまま無くしてしまいます。
また無くしものが習慣になってしまっているお子さまの場合は、無くしてもすぐに買ってもらえると思っている可能性もあり、要注意です。
【対策1】片付けの習慣をつける
無くしものを減らすには、片付けや整理整頓の習慣を身につけることが大切です。おもちゃや勉強道具を定位置に片付ける、靴をそろえる、脱いだ服は洗濯かごに入れるといったことを一つひとつ実践させましょう。あえて教えるのではなく、日常生活の中で自然に整理整頓の習慣をつけさせることがポイントです。
お子さまの机まわりやおもちゃなどの整理整頓については、お子さまひとりでは難しそうな場合は「ひとりでできるところまでやってごらん。あとは一緒にやろう」というように保護者のかたがフォローしましょう。
「学校のものは机の横、おもちゃはまとめておもちゃ箱に入れる」といったルールを保護者のかたとお子さまで決めていくとお子さまも整理整頓しやすくなります。また棚や箱に「勉強道具」「おもちゃ」「洋服」など、入れるべきものを書いたラベルを貼るという方法も有効です。少しずつお子さまがひとりでできる部分が多くなるようにしましょう。
【対策2】持ちものに名前を書く
持ちものに名前を書くと、お子さまにそれが自分のものであるという意識をもたせられます。「これはあなたのものだからしっかり管理するんだよ」という責任をもたせましょう。また名前を書くことで愛着がわき、ものを大切にするようになる効果もあります。
【対策3】自分で探させる
自分のものに責任を持たせるためには、無くしたものを自分で探させる方法が有効です。保護者は「机の中やロッカー、落とし物入れを探しておいで」「先生にも聞いてみて」など、無くしものを探すヒントを与えてフォローするようにしましょう。
自分で探すことの大変さを知れば、お子さまもものを大切にするようになります。ものを無くしてもすぐには買ってもらえないのだということを気づかせられる点もポイントです。
【対策4】できるだけ新しいものに買い替えない
お子さまが無くしものをしても、すぐには新しいものに買い替えないようにしましょう。すぐに新しいものに買い替えてしまうと、「無くしても買ってもらえるんだ」という認識ができてしまい、ものを大切にする気持ちが身につきません。特におもちゃやゲームなどは代わりのものを買わず、おこづかいを貯めさせて自分で買わせるなどするとよいでしょう。
学校の体操着や上靴など必要なものを無くしてしまった場合も、「もったいないね」などと言いながら買うようにすれば、お子さまにもものを大切にする気持ちが伝わりやすくなります。
ものを大切にする習慣を身につけよう
無くしものは「もの」を大切にする心を育てるチャンスです。頭ごなしに叱るのではなく、ものを無くしたことを機会にものの大切さを伝えるようにしましょう。整理整頓の習慣を身につけ、少しずつ無くしものが減るよう、保護者のかたがフォローしながら取り組んでいってください。