離乳食完了期のお弁当レシピ
「離乳食完了期」とは、1歳を過ぎる頃から1歳半くらいまで、大人と同じようなものがどんどん食べられるようになる時期のことをいいます。個人差はありますが、バナナほどの硬さのものを歯や歯茎を使ってきちんとかめるようになれば、離乳食もそろそろ卒業です。このころのお弁当は、かむ楽しさに加え、自分で持って食べられる喜びも味わえるものがおすすめですね。
おにぎりは赤ちゃんがつまんで持てる大きさに握る
おかゆを卒業し、普通に炊いたご飯が好きという赤ちゃんはたくさんいます。最初のうちは、水を多めにして柔らかめに炊きましょう。「かんだ甘み」を赤ちゃんも堪能できるようにするためです。
おにぎりは、赤ちゃんが自分の指でつまんで持つことができるくらい小さく握りましょう。まんまる、さんかく、たわらの形。そんな形の違いも赤ちゃんによい刺激を与えてくれます。ラップを使って「スティック型」にし、ラップを少しずつはがして食べさせる方法もあります。
おにぎりの具は真ん中に入れるより、全体に混ぜ込んだものがいいでしょう。手早くふりかけを使ってもよいですが、鮭、ひじき、細かくきざんだのり、わかめ、おかか、さつまいもなども、ご飯との相性がよく、おいしくいただくことができます。薄味の炊き込みご飯なども利用しましょう。
おにぎりのお米が赤ちゃんの手について困る...という場合には、焼きおにぎりもおすすめです。耐熱皿に入れてオーブンで少し焼いたり、フライパンに少し油を引いてペーパーなどで拭き取ってからおにぎりの両面を交互に焼いたりしても香ばしくできあがります。
歯ごたえがあるけど柔らかい!こんなレシピはいかが
きちんとかめるけど柔らかくて食べやすい...離乳食完了期におすすめのお弁当レシピです。
【豆腐ハンバーグ】
鶏のひき肉に、水切りした豆腐をよく混ぜてハンバーグ型にし、フライパンで焼きます。柔らかく煮てつぶした玉ねぎを入れてもいいでしょう。よくねれば「つなぎ」は特に必要ありません。ほんのり塩味か、薄めたしょうゆを表面につけましょう。
【じゃがいもに混ぜ混ぜお焼き】
ふかすなどして火を通したじゃがいもをつぶし、柔らかくゆでた他の野菜も混ぜます。最後にかたくり粉も入れ、よく練るようにして混ぜたら、平たく形を整えて、フライパンでじっくり焼いてできあがり。チーズを入れれば、ちょっと洋風になります。
【マヨネーズを使わないマカロニサラダ】
マカロニにマヨネーズを使えば大人が食べるマカロニサラダですが、マヨネーズの代わりに野菜スープとほんの少しのバター(少量であれば離乳食後期から利用可能)で味つけ。よくゆでたブロッコリーや、ツナなどもまぜてみましょう。
素材の味を生かし、薄味にすることを意識しながら、さまざまなメニューに挑戦してみてください。大人が食べてもおいしいものは、赤ちゃんだって大好きです。
倉持鎮子
自身も6歳、10歳の子どもを育て、育児・食育・親子問題についての執筆を行うライター。医療・健康・体の不思議、子育て中にもできる美容などにも触れ、さまざまな面から「子どもとの生活」についてのライティング実績がある。講師業では、「脳と体を考える食育」についての情報を提供。