子どもが辛く苦しいとき、相談してもらえる親になるには?[不登校との付き合い方(3)]

子どもに何か悩みがあるんじゃないか、と思っても、小学校高学年くらいになると聞いても素直に答えてはくれません。でも、ほんとうに苦しくなってしまう前に、話してほしいものです。「不登校新聞」編集長の石井志昂さんに、子どもにとって話し相手になりやすい保護者になる方法について聞きました。

この記事のポイント

親子の会話を、楽しい「雑談」にしてみる

子どもにとって話しやすい相手とは、雑談ができる相手です。親子の間で、ふだんから「雑談」をしているか、ちょっと振り返ってみてください。保護者が子どもに話しかけるときに、まず「注意」から始まってしまうことが少なくないのではないでしょうか。「手は洗ったの? うがいした?」「テレビ消しなさい、宿題は?」と言うのは、一方的な「注意事項の伝達」であって、雑談ではないですよね。

では、雑談はどうやって始めるのかといえば、相手が好きなことを聞くのが一番です。たとえば、子どもがゲームをしていたら、「そのキャラクターは何?」と聞いてみる。「ゲームばっかりして」とため息をつくのではなく、子どもがしていることに興味をもって話しかけてみる、ということです。

雑談ができる親子は、大切なことも話してくれる関係に

子どもも話に乗ってきてくれたところで気をつけたいのは、途中で話を違う方向に持っていかないことです。「そんなにゲームが好きだったら、将来ゲームを作る人になったらいいね」とか、「ゲームを作れるようにプログラミングの勉強してみる?」といったような、将来のことや勉強に絡めた話に持っていかないでほしいです。

子どもがしたい話は「今」の話です。今、楽しんでいることを聞いてほしいのに、そんな将来のことを持ち出さないでほしいと思っています。そして、子どもが好きで楽しんでいることは、子どものほうが詳しいし、子どもに教えてもらおうとする態度で話すほうがよいと思います。

こうして雑談がふだんからできていると、子どもに何かあったときや、苦しいと感じているときに、「どうしたの?」と聞きやすいし、子どもも話してくれます。「友達とのことで困っていることはない?」といったことも聞きやすいし、子どもも話しやすいでしょう。「今」に軸が合っていれば、雑談の続きで聞いても大丈夫なものです。

解決策は先回りしないで、子どもが求めたときに提案する

もし、子ども自身が将来について語ろうとしたときには、黙ってうなずいて聞いてあげましょう。気をつけたいのは、話を先導しようとしないことです。「だったらこうしたらいいじゃない?」と、聞かれてもいないアドバイスをすると、子どもは逃げていきます。

実際に、不登校の子どもと保護者の学校相談会という場面でよく見かける失敗なんですが、 保護者が、子どもが知らないうちに学校のパンフレットを山ほど集めてきて、テーブルに並べるんですよ。保護者としては「あなたが行ける学校はたくさんあるのよ」と伝えたいのだと思いますが、子どもはそれがいやなのです。もし、子ども自身が「自分が行ける学校なんてないよ!」と言ったときに、「そんなことはないよ、学校はいっぱいあるんだよ、お母さん調べたんだ」と言いながらパンフレットを出すのであれば、「お母さん、すごい!」となるのですが。

子どもが自分から話し始めたら、大人は先に立って話を先導しようとせず、あとをついていくようにして話を聞いてあげてください。問題を勝手に決めつけて、求めてもいない情報を提供されたら、誰でもいやなものです。この気持ちは、子どもでも同じなんだ、ということを忘れないでいましょう。

まとめ & 実践 TIPS

大人はいつも、何かしら子どもにアドバイスしたくなるもの。でも、アドバイスを求めてもいないのに提案されるのは、自分の気持ちに寄り添っていないと感じてしまいます。アドバイスする前に、今の子どもの様子をよく見て、何が好きで何に夢中なのか、耳を傾けてみます。まずはふだんから楽しく「雑談」することから始めましょう。

プロフィール

石井志昂

石井志昂

『不登校新聞』編集長。1982年生まれ。中学校受験を機に学校生活があわなくなり、教員、校則、いじめなどにより、中学2年生から不登校。17歳から不登校新聞社の子ども若者編集部として活動。不登校新聞のスタッフとして創刊号からかかわり、2006年に編集長に就任。現在までに不登校や引きこもりの当事者、親、識者など、400名以上の取材を行っている。

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