小学生になってもまだ甘えてくる子ども 親はどう接すればいい?
子どもはいつまで親に甘えてくるものなのでしょう。小学校に上がってもまだ親にべったり…という子ども。いつまでも甘えられると、自立できないのでは…と、親としても心配になります。小学生が甘えてくる原因はあるのでしょうか。親はどのように接すればいいのでしょうか。
甘えたい子どもには甘えさせてあげる
子どもも小学校に上がると、ひとりで学校へ行くなど、行動の範囲が広がることで、少しずつ自立してきます。自分の意見が言えるようになったり、主張も出てきます。成長しているな、と思う親も多いのでは。
でも、子どもによっては就学前と変わらず、親にべったりという場合も。家にいると、親にまとわりついてきたり、寝る前に甘えたり、留守番をしてもらおうと思うとついて行くと言われたり…。
小学生とはいえ、まだまだ甘えたい子どももいます。低学年であれば、まだ就学前の延長ということもよくあることです。徐々に親離れをしていけるはずなので、そんなに気にすることはないのでは。
例えば、3年生頃の甘えは、学校ではしっかりした自分を演じ、そのギャップのために家で甘えてしまうというケースもあるようです。そんなときは、親は、甘えを面倒臭がらずに甘えを受け入れてあげましょう。「もう3年生なのに」と拒否するのは禁物。
甘えさせてあげることで、子どもも落ち着き、安心できるのです。甘えることを責めたり、やんわりと拒絶したりすると、子どもは自分の存在を否定されたように感じてしまい、子どもの心を傷つけてしまうこともあるので、気をつけたいですね。
自立を妨げないためには
子どもが甘えてくるときに、甘えさせてあげることは大切。ですが、甘えてくるからと言って、子どもが自分でできることまで親がするのは要注意です。 「これやって」「あれやって」と子どもが甘えてくることには、自分が面倒臭くて親に頼んでくることもあるからです。 片付けやしたくなど、自分でできることは、子どもにやらせること。甘えによる子どもの自立を妨げないためには、大事なことです。 甘えてくるからとむやみにかまいすぎず、成長を見守るスタンスを保ちたいものですね。
しかし、子どもの甘えの中には、学校などでいやなことがあったときや、何かうまくいかないことがあって、少し精神的に負担感を感じているときに甘えが出ることもあります。 子どもの様子がいつもと違うな、おかしいな、と感じたら、やさしく何があったのか尋ねてみるなど、気にしてあげましょう。 このようなとき、子どもはうまく話せないことも多く、しばらく様子を見守ってみても状況が改善しないときや、原因が思い当たらないときは、学校の担任の先生などにそれとなく相談してみるのもいいかもしれません。
小学生の子どもの甘えと言っても、いろいろなケースがあります。日頃から子どもとコミュニケーションをしっかりととっておくことで、どんなケースの甘えなのかを見極められれば、子どもの成長のサポートができそうですね。