友だち関係に緊張する子どもをサポート! 家庭を心から安心できる場に
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春、進級する小学生が抱える緊張はいろいろ。なかでもお友だちのことは大きなテーマではないでしょうか。以前から仲のよかった友だちと離れて不安を感じたり、新しいクラスメイトの中で緊張したり。このような緊張も大事な体験ですが、自宅でうまく緊張や不安を解きほぐしてあげられると、子どもたちはよりのびのび毎日を過ごすことができます。どのようにしてサポートすればいいのでしょうか。
保護者との関係を楽しいものに
友だちは他人です。ですが、自分以外の人間をすべて他人として考えれば、第一の他人というべきは「自分の親」ということになります。友だちという他人との関係に緊張や不安をもっている子どもたち。まずは、「もっとも身近な他人」である保護者との間に、緊張や不安がない状態を作ってあげましょう。
お母さんと一緒にいると緊張しなくてすむ、お父さんと一緒にいれば安心できる、という揺らぎない信頼感があるだけで、子どもは自分に自信をもつことができます。お友だちとの間の緊張や不安は、結局のところ自分に対する自信のなさが原因。自分は友だちに嫌われないだろうか、自分と遊ぶ相手に選んでもらえるだろうか…保護者との良好な関係は、そんな不安を打ち消してくれる大切なものです。
たくさん聞こう、たくさん話そう
ご自宅ではわが子とたくさんの話をしましょう。友だちのことを含め、どんなことでもです。人は話すことで自分の頭の中を整理することができます。話すだけで「そんなに不安に思うこともなかったかな?」と冷静になることもできます。そして、何より「なんでも話せる相手がいる」という安心感が非常に重要なのです。何かあったときにもきちんと聞いてもらえるという気持ちが、自分の行動に自信をもたせてくれます。
そして、できれば保護者のかたも自分の子どものときはどうだったか、ということを話してみましょう。進級するときには同じように不安だったこと、友だちができたときのエピソードなどがあれば、子どもはとても参考にします。自分だけではない、みんなが体験していることなのだ、ということを理解させ、「だからこそ超えていける」という考えをもってほしいですね。
ご自宅で落ち着けることが第一
子どもに関わらず、人はストレスを受けている状態が長く続くことで冷静さを失ったり、身体に支障をきたしたりします。どこかでそのストレスを忘れることができれば、再びストレスがある場所に戻ることになってもある程度耐えることができるのです。やがては慣れたり、解決策を発見したり、その場を乗り越える成長を遂げます。
ぜひ、ご自宅を心休まる場所にしてあげてください。それは甘やかすのとも違います。叱ることはしっかり叱りつつ、「子どもの言葉と心を受け入れる」という姿勢を保つようにしましょう。
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