好奇心を刺激することで、感受性の豊かなお子さまに育てよう
幼少期のお子さまは好奇心旺盛で、毎日がいろいろな発見にあふれていることでしょう。そのような姿を見て、感受性豊かなお子さまに育ってほしいと願う保護者のかたも多いはずです。
感受性は心や体はもちろん、知性の発達にも大きく関係してきます。想像力を育てるとともに、さまざまな才能を伸ばすことにつながるのです。
では、お子さまの感受性を伸ばすためにはどのような教育をすればよいのでしょうか。そこで、感受性豊かなお子さまに育てるためのちょっとした工夫や、保護者のかたに必要な心がけについてご紹介しましょう。
小さい頃は感受性を伸ばす大切な時期
感受性が強いと言うと、物事に敏感で発想も豊か、芸術性に長けているというイメージが強いかもしれません。もちろんそういった意味もありますが、「人の気持ちを考えられる」「まわりの小さな変化に気がつくことができる」といった人間として大切な能力も挙げられます。
感受性は決して特別な才能ではなく、誰もが備えているものと言えます。そして、さまざまな体験や気づきを通して伸びていくものでもあります。
特に、幼少期は感受性を伸ばす大切な時期だと考えられています。感受性の豊かなお子さまに育つように、保護者のかたがいろいろな経験をさせてあげることが必要なのです。
お子さまの感受性を伸ばすためにできることとは?
さっそく、お子さまの感受性を育てるために保護者のかたができることを挙げていきましょう。
◆会話を通して変化に気がつくきっかけづくりを
身のまわりのちょっとした変化についてお子さまと話してみましょう。例えば、育てている植物が大きくなったり、外でセミが鳴くようになったりなど、日々起きていることに興味をもたせてあげます。
すると、お子さまが自ら身のまわりの変化に気づくようになります。周囲のいろいろな変化について、まずはお子さまと会話をすることから始めてみてください。
◆自然の中で五感を刺激しよう
お子さまを自然の中で思いっきり遊ばせることは、五感を刺激し、感受性を豊かにすることへとつながります。休日を利用して家族で遊びに行き、自然と直接ふれあう機会をつくりましょう。
アウトドアのレジャーは、ふだんの生活から離れ、未知の体験ができる貴重な場です。全身で自然を感じることで、心身ともに感覚がみがかれるでしょう。
◆興味をもったことはどんどん体験させよう!
お子さまが興味を示したことは積極的にやらせてあげることが大切です。例えば鉄道に興味がある場合、実際に珍しい電車を見に行ったり、博物館に連れて行ったりと、お子さまの好奇心をどんどん育ててあげましょう。
体験を通してしか味わえない驚きや喜びがあるはずですよ。
好奇心を育てることで、感受性を伸ばしていく
感受性は、心身の発達に大きく影響します。想像力が豊かになり、考える力も身につくようになります。また、積極的に体を動かすことで、運動能力の向上も期待できます。
好奇心は、人間の活動に必要なエネルギー源と言ってもよいでしょう。その好奇心を刺激し、育ててあげることで、感受性の豊かなお子さまへと成長していくはずです。感受性を伸ばすことは、人間性そのものをみがくことへつながっていると言えます。
毎日の発見を通して、お子さまの感受性を伸ばそう
個人差はありますが、もともとお子さまは好奇心が強いものです。日々「どうして?」などといろんなことに疑問を持って暮らし、そして毎日なにかしらの発見をしています。この物事に対して抱いた素朴な疑問が好奇心であり、それを解決できたときに感受性が高まっていくのです。
ですから、お子さまの感受性を豊かにするためには、何か特別な教育が必要というわけではありません。日々のさまざまな発見を通してだんだんと伸びていくものなのです。
ただ、ご紹介したように日常生活の中で保護者のかたがひと工夫することで、お子さまの感受性はグンと伸びることでしょう。
お子さまが豊かな心をもって、のびのびと育つよう、まずは保護者のかたが身のまわりのちょっとした変化に関心をもち、それをお子さまと共有していってくださいね。