小学生の「歯ぎしり」 必要な歯ぎしりと注意すべき歯ぎしりとは?
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子どもが寝ている時に「ぎっ、ぎっ」と歯と歯を擦る音がすると、「小学生なのに歯ぎしりをするなんて、なにか問題があるのでは?」と心配になりますね。大人の場合はストレスや噛み合わせの悪さが指摘されるため、子どもでも同じように考えるかたも多いかもしれません。ですが、小学生の歯ぎしりには、心配ないものと、そうでないものがあります。二通りのパターンを考えてみましょう。

心配のない歯ぎしり…成長段階に必要なもの
小学生の段階では、まだ乳歯と永久歯が混在し、顎も成長の途上にあります。顎の成長に合わせて歯の位置も変わるため、その調整に歯ぎしりが必要ではないかと考えられています。これが、特に心配する必要のない歯ぎしりです。
実際、10歳までの子どもの40%程度が、夜間に歯ぎしりをしているようです。歯ぎしりをしているといっても、大きな音が出ず保護者が気づいていないパターンもありますので、実際にはもっと多くの小学生が歯ぎしりをしている可能性があると言えるでしょう。
心配な歯ぎしり…起きている時も歯を噛みしめるようなしぐさをしている
一方、少し心配なのが起きている間も歯ぎしりをしている場合です。音がはっきり聞こえなくとも、歯を噛みしめる・食いしばるようなしぐさをしていたり、あるいは寝ている間もごく頻繁に強い歯ぎしりをしていたりする子どもは、歯並びの調整以外の理由で歯ぎしりをしているかもしれません。日中強い精神的ストレスを受けている、歯並びに異常がある、顎の位置が不安定になっているなどの可能性があります。
「顎の位置」と考えると難しくなりますが、要は「左右対称の姿勢がとれているか」ということが重要です。頬杖をつく癖がある、片方の奥歯ばかりで食べ物を噛んでいる、寝るときに横向き(しかも同じ方向ばかり)に寝ている、全体的に姿勢が悪い、といったことが、顎の位置を不安定にしてしまいます。まずは、お子さまにこのような生活習慣がないかどうか確認し、改善するようにしましょう。よく噛んで食べ、顎の成長を促すことも必要です。そのうえでしばらく様子をみてください。
歯医者でのチェックと、保護者によるチェックも忘れずに
長期間、頻繁に歯ぎしりが続く場合には、歯や顎の発達に支障が出る場合もあります。折を見て歯科を受診するようにしましょう。小学生にもなると保護者が口の中を見る機会は減ってしまっているかもしれませんが、まだまだ自分で歯の管理を完璧にできる年齢ではありません。お子さまがどんな歯並びをしているか、どの程度歯みがきができているかを実際に見て確認することも忘れないでくださいね。
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