賛否が分かれる節分の「鬼」、子どもを怖がらせるのはアリかナシか?

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2月2日は節分。保育園・幼稚園でも家庭でも、大人が鬼に変装して登場することがありますよね。小さい子どもは、きっと泣いて怖がるでしょう。さて、鬼で子どもを怖がらせる行為。果たしてアリなのでしょうか、ナシなのでしょうか?

この記事のポイント

賛否が分かれる節分の鬼

伝統的な行事でもある、節分の豆まき。でも近年は、鬼を登場させて怖がらせることを疑問視する声も出てきました。専門家である保育士の間でも賛否が分かれています。

昔ながらの方法で、鬼を登場させて子どもを怖がらせるところもあれば、先生がお面をかぶっただけの怖くない鬼を使うところもあります。鬼自体登場しないという園もあるでしょう。行事のやり方は、園ごとに大きく違います。もちろん、保護者のかたの意向もさまざま。「怖がらせたくない」というかたもいれば、「思い切り泣かせてください」というかたもいます。

これだけ考え方が分かれる理由は、やはり鬼が「怖いもの」だから。でも、怖いものがあるというのは果たして悪いことなのでしょうか?

「鬼は怖いもの」という経験は大事

比較的安全な日本において、「怖い」という経験はあまりないのかもしれません。だから、「怖い」という感情を知ったり、それを回避するためにどうしたらよいか考えたりするのは、ある意味大事なこと。非現実的で生命の危険のない「鬼」という存在でそれを経験できる節分は、よい機会なのかもしれませんね。

節分で鬼が登場すると、子どもは「逃げる」「戦う」「謝る」などのアクションを取ります。誰が教えたわけでもないのにできるということは、本能的に動いているということ。この経験は、この先本当に怖いことに遭遇した時にも活かせるのではないでしょうか。知っているのと知らないのとでは、きっと対応も変わってくるはずです。

でも、怖がらせるかどうかはどちらでもよいと思います。鬼が登場してもよいですし、絵本や紙芝居の中だけで知るのもよいでしょう。「鬼は怖い」と知ることができれば、やり方は違ってOK。大事なのは、その後です。

どんなやり方でも「鬼をやっつける」ことを忘れないで!

怖がらせてもよいですし、鬼を使わずに豆まきだけで終わらせてもよいでしょう。ただ大事なのは、節分の本来の目的を忘れないことです。

節分は、子どもを怖がらせることが目的ではありません。鬼をやっつけることで、今年一年の安全や健康を願うことが目的。これが正しく子どもに伝わるようにしてください。

鬼は、病気や心の中の悪いものが擬人化したものです。見えても見えなくても、最後には必ずやっつけて終わりにしましょう。そして、「これで今年は病気にならないね」「やっつけたからもう大丈夫」と安心する言葉をかけてあげてください。怖い経験をした後は、必ず安心させてあげることが大切。ここを忘れなければ、やり方はそれぞれ違ってOKです。

まとめ & 実践 TIPS

お子さまの様子や家庭の方針に合わせて、節分のやり方は考えてみてください。どれが悪いということはないので、他の家庭や園のやり方に口を出す必要はありません。大事なのは、「怖がらせる」だけで終わらせず、本来の目的をきちんと伝えてあげることです。

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