「育児疲れ」を感じているのはあなただけじゃない!先輩ママに聞いた育児疲れの原因と対処法
初めてのお子さまの育児は、わからないことの連続。気がついたらいつも振り回されてばっかりで、気を休める暇もない。なのに、なぜか「育児に疲れた」とは少し言い出しづらい。仕事から帰ってきて「今日の仕事疲れた」とは言えるのに。そんな悩みを抱えたお母さん、いらっしゃるのではないでしょうか。
専業主婦として、家事をしながら育児をするのも、ワーキングマザーとして、仕事をしながら育児をするのも、どちらもとても大変なこと。
まして、初めてのお子さまであれば「疲れ」を感じてしまうのも仕方のないことです。でも初めてだからこそ「疲れたなんて言っちゃいけないのかも」などと思ってしまいがちでもあるんですよね。
そこで今回は、小学生以上のお子さまを持つ先輩ママ100人に、「育児疲れ」について聞いてみました。
育児疲れを感じたことがあるママは全体の94%!
単刀直入に聞きます。ズバリ「育児に疲れた」と感じましたか?
そんな質問に「はい」と答えたお母さんは、94%! ほぼすべての先輩ママが「育児疲れ」を感じていた、あるいは今なお感じているのです。ご主人も毎日仕事で遅くまで頑張っているから、とか、ご主人側のご両親と同居していて、といった理由で、なぜか「育児に疲れた」と言ってはいけないんじゃないかなどと考えがちかもしれません。でも、実際疲れていないお母さんなんてほとんどいないんです。
さらに育児を「もう嫌だ!」と思ったことがある人も、全体の74%。こちらも過半数の先輩ママが感じたことがあると答えています。ほとんどの先輩ママが、もう疲れた、もう嫌だ、そんなふうに思いながらも、何とか毎日の子育てに奮闘しているんですね。
仕事と両立できない、夫が手伝ってくれない…。みんなの育児疲れの原因は?
そこで、どんなときにもう嫌だと感じるかについて聞いてみたところ、以下のような結果になりました。
一番多かったのは「子どもが言うことを聞かない」という声で、全体の34%。次いで「仕事や家事で忙しいときに限って子どもがワガママをいう」が24%、そして「自分の時間が作れない」21%が続きます。
実際に先輩ママの具体的なエピソードも見てみましょう。
・「学校へ行く用意をさっさとしなさい」と言っても必ず本を開いたりおもちゃに手を出したり。 「やることをやってからなら好きなことをしていいから、まず準備をしなさい」 と言うとやっと準備をしだすがやっぱり途中で遊びだす。 これを毎朝やっているので、毎日キレてます。(7歳の女の子を持つお母さん)
・何度言っても、結局同じことで怒り子どもに腹が立ってしまうときに、自分に対してもう嫌だってなります。 上の子と比較しちゃってたり、イライラしたり…とても自分が情けなくなるときがあります…。(10歳の男の子を持つお母さん)
・自分が忙しいときに限って子どもが熱を出す。話をまともに聞かない。 自分が忙しいときは、子どもの話を聞いてあげられないときは自分にイラッとしています。(10歳の男の子を持つお母さん)
・夏休みは特に、子どもといる時間が多いので、3食の支度をして、片づけて、掃除をして、洗濯をして、買い物をして…などをしていると何もしないうちに一日が終わってしまう。それに加えて、子どもの宿題を見たり、どこかへ連れて行ったり、そして片づけたそばから、部屋を散らかされたりするから。(9歳の女の子を持つお母さん)
なかでも多かったのが「自分にイライラする」という声。
「何度言っても言うことをきかないからつい…」「忙しくて、心の余裕がなくて…」。
本当は怒りたくないのについ怒ってしまい、あとから自己嫌悪を感じてしまう、育児ってその連続だったりしますよね…。
イライラする、頭痛がひどい…。育児疲れによって出てくる症状は?
育児疲れが続けば、体にだって異変が生じやすくなるもの。育児に疲れたと感じたとき、どんな症状が出るかを聞いてみました。
イライラする、が圧倒的多数の71%。そのイライラが募ると、頭痛になったり、何もする気がなくなってしまったり、場合によっては過食気味になってしまうなんてことも。そして、イライラしているからこそ、些細なことで怒りやすくなり、さらに自己嫌悪に陥ってしまうという負のスパイラル。
・イライラしてとにかく怒る。
・子どもがちゃんと言ったとおりに動くまで文句を言い続ける。
・怒ると疲れてきて、かなり頭痛がひどくなります。
・精神的に追い詰められたような状態になり、イライラして子どもに当たってしまったり、もっとひどくなると、息苦しくなったり、耳が詰まったような状態になったり、体に症状が出てきます。
・ささいなことでイライラして、子どもにぐちぐち文句を言ってしまう。
・自分の存在がイヤになる。
・大きな声を出したり物に当たりたくなったりする。
・子どもにわざときつくあたってしまったり、声のトーンが大きくなったり、主人に冷たくなったり、そんな感じです。
・何もする気になれない。
・怒りと虚しさで頭がいっぱいになります。
・些細な事で怒ってしまう。
こんな症状や言動をとってしまったり、自己嫌悪を感じてしまう前に、育児疲れをしっかりと解消していく必要があります。
先輩ママが教える、育児疲れの解消法はコレ!
イライラを募らせて、お子さまに怒鳴ってしまったり、ご主人に八つ当たりしてしまったり、自己嫌悪を感じてしまったり。
先輩ママは、そんな育児疲れをどんなふうに解消しているのでしょうか?
身体を動かす!外に出る!
・結婚前までやっていた趣味(ダンス)を再開しました。体を動かして汗をかくと健康にもいいしストレス発散にもなります。
・バドミントンをしておもいっきり汗をかく。
・スポーツを週1回する。
・身体を動かしたり、1人になる時間を作る。
・ヨガが大好きなので、短い時間でもヨガをやるようにしています。
・家にこもっていると、体力があり余っている男の子はいらないことしかしないと思うので、外に連れ出して体力を使わせる。その後、ある程度落ち着いてから、ゆっくり家でくつろいでリフレッシュしています。
・子どもと一緒に自然を感じられる場所に出かけること。体験型のイベントに一緒に参加すること。一緒にリラックスして気分もよくなるので有効だと思っています。
・なるべく外出して、子どもにもリフレッシュさせるようにしています。
・親子でいけるヨガ教室へ通っています。とてもリラックスできます。
友達と電話やLINEなどで会話!
・自分が仲良い友達とLINEしたり、子どもたちを公園に連れていったりする。外にいるだけでかなり癒される!
・子どもがいない間に友達とランチやお茶をしながらおしゃべり。
・友達と定期的にランチ会をすること。岩盤浴で思い切り汗をかくこと。
・友達と会って、たくさん話す。
・気の合うママ友としゃべりまくる!
趣味など、わずかでも自分の時間を作る!
・自分の趣味の時間をつくり、子どもにべったりしないようにしています。
・わずかでも自由時間をつくる。自分は自由な時間を持っていることを実感する。
・深夜にぼーっとネットサーフィンをしたり、趣味の手芸に打ち込んでいる。
・家庭菜園をしているので、その手入れ。野菜は、毎日すくすくと育ってくれる。(笑)
・子どもが寝たあと、コーヒーを飲みながら大好きな海外ドラマを観ること。
・音楽が好きなので、大音量で聞いて一緒に歌う。写真撮影が好きなので、撮影に自然豊かな場所に行くなど。趣味があるので、助かっています。
ご主人に協力してもらう
・主人の休日には3人で出かけたり、主人に寝かしつけてもらい、好きなお酒を楽しみます。
・ネットサーフィンなどの趣味に没頭する。夫に育児を頼んで買い物に出かける。
・夫に子どもを預けて外出する。
・趣味などが特にないため、育児のストレスはすべて夫に対して爆発させています!
・夫が休みの日にみんなで出かけてリフレッシュする。
育児に疲れたママへ贈る3つの言葉
イライラしたくないのに子どもに冷たくしてしまったり、仕事で疲れているとわかっているのに夫が協力してくれないと怒ってしまったり、自己嫌悪で辛い時もありますよね。そんながんばっているママに、気持ちが楽になる言葉を贈ります。
「子どもたちのことで、何かを直してやろうとするときにはいつでも、それはむしろわれわれのほうで改めるべきことではないかと、まず注意深く考えてみるべきである。」
これは、スイスの精神科医であり心理学者でもあるユングの言葉です。
常に親が正しいとは限らないという意味ですが、子どもを叱る前に一度自分を省みることも大切だと気づかされます。
「子どもは親の言うことはきかないが、親のする通りにはするものです。親の生き方こそ子どもにとって最高の教材です。」
“マーフィの成功法則”でも知られている宗教家のジョセフ・マーフィの言葉。
自分の姿が子どもにどう映っているのかを意識すると、自然にイライラも収まりそうですね。
「認めてあげれば、子どもは自分が好きになる。」
アメリカの子育てカウンセラーとして有名なドロシー・ロー・ノルトからのアドバイス。
子育て中は言うことを聞いてくれず怒ってしまいがちですが、長所に目を向けてほめてあげることも大切だと教えてくれます。
家事や仕事が忙しいなか、なかなか言うことを聞いてくれないお子さまをつい怒鳴ってしまう。
でも、それは自分に余裕がないからだと思って、自己嫌悪に陥る。
育児疲れはそんな負のスパイラルが引き起こすもので、ほとんどの先輩ママも体験していること。
一人で抱え込み過ぎず、ご主人やお友達を頼りながら、定期的に疲れを解消していくことが大切です。
【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:小学生以上のお子さまをお持ちの保護者のかた
■調査期間:2015年7月25日~2015年7月26日
■調査手法:「Woman&Crowd」におけるWebアンケート
■有効回答数:100名