ウグイスの3種類の鳴き声とは? 耳でも楽しむ野鳥観察
お気に入りに登録
多くの鳥が繁殖期を迎え、鳥のさえずりがあちこちから聞こえてくる季節になった。これから夏にかけて、出かけた先の海や山でも、たくさんの野鳥に出会うことだろう。都立東京港野鳥公園で、自然環境の調査や管理などを行うレンジャーの嶋村早樹氏に、子どもと一緒にできる野鳥観察の楽しみ方を伺った。
***
春の訪れを告げるツバメの巣作りなど、野鳥の姿からは四季の移り変わりを感じることができます。日常の中で自然と触れ合う機会として、ぜひ子どもたちと一緒に野鳥観察を楽しんでみてください。都市部の川や公園の池に生息するカワセミなど、市街地でも鳥たちはたくましく生きています。私がレンジャーを務める都立東京港野鳥公園は近くに羽田空港がありますが、それでも1日平均30種の野鳥を観察できます。
スズメやカラスなどの身近な野鳥にも違いがあります。たとえば、カラスには「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」の2種類がいます。ハシブトガラスはくちばしが太く、木の上から食べ物をねらって地上に降りてきます。一方、ハシボソガラスはくちばしが細く、田畑や河原などで草の種や昆虫を歩きながら捕食します。
鳥の鳴き声にも「さえずり」「地鳴き」「ぐぜり」があります。さえずりは、主にオスが繁殖期に出す声、地鳴きはさえずり以外の声で、オス・メスとも同じ鳴き声です。ウグイスの「ホーホケキョ」はさえずりで、地鳴きは「チャッチャッ」と聞こえます。そして、ぐぜりは、さえずりの練習をする声。春になるころ、「ホーホケ」で止まったり、「ケキョ」とだけ聞こえたりしたら、ウグイスがさえずりの練習をしているのです。
住宅地で見かける野鳥にはムクドリやヒヨドリ、メジロなどがいます。他にも自然豊かな森林や高原の中でしか見られない種類も。鳥にはそれぞれ好きな環境があり、季節によって違った鳥が見られます。旅先などでは自然にも目や耳を傾けてみてください。普段とは違う野鳥に出会えることでしょう。
出典:身近な自然、野鳥観察入門【前編】日常生活に隠れている野鳥との出会い -ベネッセ教育情報サイト
あなたにおすすめ
- 「家訓」がない家庭は7割、「必要ない」も6割
- 身近な自然、野鳥観察入門【前編】日常生活に隠れている野鳥との出会い
- 悩みが絶えない共働きでの子育て…乗り越える方法と対話のヒントは【専門家対談&体験談あり】
- 【雪の種類と名前】ぼたん雪、ぼた雪、粉雪、こしまり雪…なにが違う?
- 子育てと仕事を両立させる方法は?無理しない&子どももうれしい育児メソッド【体験談あり】
- ひな祭りとは何をするお祝い?食べ物は?由来や意味も紹介【専門家監修】
- 見分けに便利な「ものさし鳥」って? 専門家に聞く野鳥観察のポイント
- 「子育て」は「親育て」! できないことも認めて一緒に成長しよう
- 【専門家】 5-6年生で習う間違えやすい漢字とは?難しい熟語を覚える時や、保護者の声かけを嫌がる時はどうする?