子どもは何歳から一人で寝させる? 専門家が保護者の疑問に答える
近年、ひとり寝をする年齢がだんだん遅くなっているらしい。「子離れがなかなかできない、母親が父親との関係よりも、子どもとの関係を重視しているといった背景が考えられます」と教育学博士の篠田有子氏。子どもに個室を与え、ひとり寝へと移行するタイミングはいつごろがよいのだろうか。
***
お子さまを自立させるという観点から考えた場合、4歳から小学1年生くらいに子どもに個室を与え、ひとり寝をさせることを推奨しています。このころから準備しておけば、寂しくなったら両親のベッドに潜りこむこともできますし、泣いて訴えることもできます。
Q1.小学3年生です。いつからひとり寝させればよいですか?
A1.学期の始まりなど何かの節目に提案を!
小学校入学が一番よいタイミングですが、学年や学期が変わる時、あるいは引っ越しや家を建てた、新しいベッドを購入したなどの機会があれば、スムーズにひとり寝できるようになります。
Q2.きょうだいがいる場合は?
A2.上の子から順にひとり寝、もしくはきょうだい寝を!
時期がきたら上の子から順にひとり寝をさせ、やがてきょうだいだけで寝る習慣をつけさせましょう。
Q3.子どもが寝付くまで一緒にいてはだめ?
A3.慣れるまでは一緒に居てもOK
泣いてしまう子の場合は、まずは寝付くまで一緒に居てもよいと思います。ひとり寝を嫌がる場合には、ブランケットやお気に入りのぬいぐるみなどを用意してあげるのもよいかもしれません。
Q4.たまに一緒に寝たいと甘えてきますが……?
A4.邪険にせずに、甘えたい気持ちを十分に受け止めてあげましょう
地震や台風などがあった時、友達とけんかした時に、お布団に潜りこんできたとしても、邪険に接するのではなく、その気持ちを受け止め、一緒に寝てあげてください。
ひとり寝デビューまでに、添い寝や普段のコミュニケーションを通じて、お子さまに十分に愛情が伝わっていれば、親子の絆は壊れることはありません。一度決めたら、保護者はお子さまを信じて、ひとり寝をサポートしてあげましょう。
出典:いつまで川の字で寝る? 【後編】4歳を過ぎたらひとり寝を考える -ベネッセ教育情報サイト