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総合監修:二瓶 健次 先生
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生活・健康・安全アドバイス - 睡眠
上掛けをけ飛ばし、何もかけずに寝ていますが大丈夫でしょうか?
11ヵ月の女の子です。夏になってタオルケットなどの上掛けを全部け飛ばし、何もかけずに寝ていることが頻繁にあります。最近、明け方などに気温が下がり、大人にとっては肌寒いと感じることがありますが、相変わらず娘は何もかけてくれません(寝ている間にかけても、全部はね飛ばす)。パジャマを厚くすると汗をかいて冷えそうです。
子どもと大人の温度感覚は違うものでしょうか? ぐるぐる巻きにしてでも上掛けをかけた方がいいですか?
寝冷えしないように、長そでの、上下一体になったパジャマを着せるなどして体を冷やさないようにしましょう。
赤ちゃんは大人と比べると体重が少なく、表面積が大きいわりに皮下脂肪が少ないので、大人より外界の温度に敏感に反応し、暑さも感じやすいと考えられます。
加えて赤ちゃんは夜じっとして寝ているわけではなく、あちこちに転がり、寝ている間に頭と足の位置が逆になっていることもあるくらいですから、夏の軽いタオルケットなどはどこかに行ってしまいます。
赤ちゃんは熟睡しますので、明け方の多少の寒さには気がつかずに寝てしまったり、汗をぐっしょりかいている場合では、体温が下がってしまうことがあります。このような状態を「寝冷え」といって、体調を崩したり、風邪のもとになったり、おなかをこわしたりするきっかけにもなるので、気をつける必要があります。
暑いからといって裸で寝かせたりはしないようにしてください。厚手でなくても、長そでのおなかが出ないパジャマを着せるのがよいでしょう。
昔から「金太郎さん」といった赤ちゃんが動いてもおなかの部分がはずれない、腹当てのようなものがあるように、おなかの部分が冷えないようにすることは大切です。赤ちゃんが動けないようにぐるぐる巻きにするのは、寝ているときの動きを制限してしまうのでおすすめできませんが、パジャマで体を冷やさない工夫をしてみてはいかがでしょうか。
朝夕が冷える時期になったら、おなかだけでなく肩も冷やさないように注意してください。