杉山愛さんが世界のトップアスリートから学んだ「人間力」とは?

17歳でプロとなり、最高世界ランクはシングルス8位、ダブルス1位と輝かしい記録を持つ元プロテニスプレーヤーの杉山愛氏。長いツアープロとしての生活や、世界のトップアスリートから学んだ「人間力」と、スポーツの持つ力について伺った。

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●世界のトップ選手が持つ人間力

 

約17年間のツアー生活でトップアスリートたちと交流できたことは私の財産です。週単位で各国を転戦するツアーでは、自分をいかに律し、平常心で試合に臨めるかが勝敗を左右します。テニス界の頂点には、常に人間性を高める努力を怠らない、優れた人間力を持つ選手たちがいました。

 

ランキング上位のプロに共通するのは、精神的な強さと柔軟な対応力、そしてユーモアです。試合では腹の立つことも起きますが、いかにイライラせずに打開策を見つけ出せるかが試されます。トッププレーヤーにしかわからないプレッシャーも当然あります。

 

しかし、彼らはユーモアを交えながら、軽々とこなしていきます。エネルギーの質が高く、オン/オフの切り替えがきっちりしているので、余裕を持って人生を楽しんでいるのです。

 

●「生きる力」もスポーツで育まれる

 

私は海外遠征などで中学、高校を休みがちでしたが、母は、人として必要な生きる力は、テニスを通じて育まれると信じていたようです。私も同じ思いです。母はこの経験をもとに、ゴールデンエイジの子どもたちを対象とした、スポーツで生きる力を育む活動をしています。

 

ベースは楽しめるかどうか。楽しくなければ続けられませんし、続かなければ能力が開花しません。ご家族はぜひ、子どもがもっと楽しめるようにサポートしてあげてください。

 

人生は何かがうまくいかない時でも、それをどう前向きな力に転換させていくかが重要。スポーツには、「がんばる力」「壁を超える力」を育てる機会がたくさんあります。負けてもしくじっても自分を信じる力を、ぜひ幼いうちから養ってほしいと思います。

 

出典:杉山愛さんが語る、「人間力」を育むスポーツの力【後編】 -ベネッセ教育情報サイト

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