受験成否のカギを握る?!志望校決定の必勝法【高校受験】

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「行きたい高校」という目標は、勉強のモチベーションを支え、学力も引き上げてくれる力があります。
上手な志望校選択は受験成否のカギと言ってもよいのではないでしょうか。とはいえ、中学生からの相談からは「あの高校しか行きたくない!」「成績など一つの観点だけで決める」などの傾向が見え、お子さま一人では視野が狭くなりがちだということを感じます。保護者のかたはお子さまの視野を広げ、結果的に志望校選びをスムーズに進めるお手伝いをしてあげたいですね。今回はその方法をいくつかご提案したいと思います。

(勉強法アドバイザー 三浦)

この記事のポイント

方法①実際に行ってみる

中学生からは、「どの高校が自分に向いているかわからない」「志望校の決め手は?」といった相談が多数寄せられます。そういうときは、実際に高校を見に行くことがおすすめです。

オープンスクールへの参加だけでなく、平日の夕方などに高校の近くに行ってみるだけでも高校の雰囲気を感じることができます。高校生の放課後の姿を見かけたり、グラウンドで部活をしている姿を見たりすることで、実感がわくのではないでしょうか。特に重要なのが実際に行ってみて「肌で感じる雰囲気」です。この直感的な感覚が志望校選びの決定打になることも少なくありません。

まずは、「高校を見に行くことに意義がある」という軽い気持ちで、お子さまと一緒に近くの高校を見に行ってみるのはどうでしょうか。

方法②保護者ならではの視点でチェック

興味がある高校や気になる高校をお子さまが見つけたら、見落としがちな以下のポイントを大人の視点からチェックしてみてください。

  • ・将来の可能性を狭めていないか
  • ・将来の夢や進路から逆算できているか
  • ・3年間通える距離、通学時間なのか

特に3番目の「通学距離・通学時間」は電車などの混雑具合も重要なポイントです。
例えば、時間がかかっても混雑していない電車であれば、通学時間を「勉強時間」にあてることができます。高校生になると中学生よりもさらに忙しくなり、通学時間を予習・暗記に使っているというお子さまもいます。もし、「通学時間がかかるから…」という理由で志望校を悩んでいる場合には、このような視点から話し合ってみるのもおすすめです。

方法③先輩の事例や声を聞くように促してみる

高校受験を経験した先輩の話は素直な気持ちで聞くことができるようです。

我が子のことなのですが、志望校選びで悩んでいたとき、同じ中学の先輩から連絡をもらいました。先輩が通っている高校だけでなく、他の高校の情報なども教えてもらい、高校の雰囲気、自分に合うのか、先生方の熱心さなどを先輩から聞き、志望校決定につなげていきました。自分とあまり年が変わらない先輩からのアドバイス、また新鮮な情報だからこそ、受け入れられるということもあるようです。

保護者が言っているのと同じようなことでも、先輩からの話だと聞き入れられることも。
保護者のかただけで全てを抱えるのではなく、ぜひ先輩の話を聞いてみるようにお子さまにすすめてみてください。

まとめ & 実践 TIPS

志望校決定において、悩んだときはやはり話すことがとても大切です。我が家のことですが、ぶつかることもありましたが、しっかり話し合ったことで、子どもが高校生活に何を求めているのかということがわかりました。また、子どものほうも話すことで気持ちが整理されたようです。
ついついヒートアップしがちな話し合いですが、忘れてはいけないのが「決めるのは子ども」ということだなと思います。保護者のかたは様々な視点からパスを投げてあげて、最後は本人の意志を尊重する、という気持ちをもっておくと、話し合いも比較的スムーズに進むように思います。
そしてなにより、お子さまが「自分で志望校を選んだ!」という自信をもつことで受験勉強へのモチベーションUPにもつなげていけるといいですよね。

三浦ゆみ

アドバイザー歴8年
心身ともに大きく成長する中学生の悩みに寄り添いたいという思いでアドバイザーに。
中学生がどんな気持ちで相談しているのかということを考え、「具体的に、わかりやすく」を大事にし、回答を心がけている。
座右の銘:人生いくつになっても勉強。新たな課題を克服していくことで成長していきたい。
趣味:フィギュアスケート観戦 高校生1女の母。

プロフィール



勉強法アドバイザーは進研ゼミ中学講座会員向け質問相談サービス「ギモン解消ひろば」で中学講座会員からの勉強に関する悩み・相談に日々回答をお届けしている勉強法の専門アドバイザーです。
お一人おひとりの学習状況に寄り添い、勉強のやる気・学力向上、志望校合格に近づくためのアドバイスをお届けしています。

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