【体験談】高校生のニガテ科目ランキングTOP5! 意外すぎる克服方法とは?

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大学受験で、合格へのカギを握るといえるのが「ニガテ科目の克服」です。

得意科目をさらに伸ばすには、難易度の高い問題も解かないといけないのに対して、ニガテ科目なら基礎を勉強するだけで得点が大きく上がる可能性があるからです。

そこで今回は、高校生のニガテ科目ランキング(複数回答)から、先輩たちがニガテ科目とどのように向き合ってきたのかをご紹介します。お子さまがニガテ科目に対してやる気が出ないときなど、サポートする際のヒントとしてぜひ参考にしてみてください。

※2019年12月〜2020年1月「デジタルMy Vision」で実施した高校生171人へのアンケートをもとに作成しています。複数回答。

この記事のポイント

ニガテ科目ランキング1位 数学…35%

35%の人がニガテと回答したニガテ科目No.1は「数学」でした。

ポテト先輩
数学の解答用紙にX=を書き忘れ、答えが合っているものの書き忘れたところはすべて-1点。ニガテな科目なのにさらにひどい点数になってしまいました…。

そらお先輩
数Iがニガテすぎて、人生初のノー勉でテストに挑んだら39点を取ってしまいました。

数学をニガテと思うお子さまが多いのは、数学が積み上げ式の科目だからです。

「小学校の算数」から「中学校の数学」まで、その9年間の積み上げがあってこそ「高校の数学」が理解できます。基礎の部分ができていないため、高校での授業についていけず、ニガテと感じてしまうお子さまが多いようです。

では、先輩たちがどのようにニガテを克服したのか見てみましょう。

ゆーふぉぴあの先輩
ニガテ科目の数学で小テストの補習に呼ばれてしまい、3時間残りました…(笑)。ですが、そのおかげで定期テストは平均点以上取れました!

りん先輩
私のニガテ科目は数学です。いつも勉強のやる気が出にくいけど、私は「数学の天才だ!」と思い込んで勉強すると意外と集中できます!

ニガテだからと敬遠していた科目も、しっかりと取り組んだり、「できる!」と思いながら勉強をしたりすることで思っていた以上の結果が出せたそうです。

取り組む前からこの科目はできないと思い込んでいる食わず嫌いタイプのお子さまも多いので、保護者のかたは解ける問題から始めるよう促してみましょう。

また、数学は積み上げ式の科目ですが、単元ごとに分かれているので、つまずいている範囲を発見しやすいです。
ニガテを克服するために、まずはどこでどの程度つまずいているのかを知ることが重要です。

ニガテ科目ランキング2位 英語…33.8%

数学に続いて、またしても1/3を超える、33.8%の人がニガテと答えたのが「英語」です。

きゃす先輩
英語の再テストに行きすぎて、ほかの英語の先生に顔を覚えられました。

数学とともにニガテ科目のツートップに挙げられる英語ですが、こちらもニガテなお子さまが多い理由が積み上げ式の科目だからです。

中学校と比べると高校英語は、覚えなければいけない単語や文法が2〜3倍に増え、英文の難度も格段に上がります。中学校では英語にニガテ意識を感じていなかった人も、高校でつまずいてしまうケースも少なくありません。

先輩たちは、好きなアイドルをとっかかりにしたり、英語を無理やり好きになろうとしたり、ニガテ克服に向け、さまざまな工夫をしていました。

さかさか先輩
英語がニガテだった私は、電子辞書に好きなアイドルのサインシールを貼っていました。
辞書を使いたいがために、英語の勉強をしていました。

みぃ先輩
毎日「英語だーい好き」と叫んで気持ちの面から英語に対する意識を変えようとしていました。

ほかにも、洋画を英語の字幕つきで見たり、英語の曲を、歌詞を見ながら聴いたり、好きなスポーツの英語のニュースをチェックしたりと、お子さまが興味のあるものから英語に触れる機会を探してみましょう。

少しでも興味を持てるものが見つかれば、英語の勉強に取り組むモチベーションを上げられるかもしれません。

ニガテ科目ランキング3位 化学…21.3%

第3位は、21.3%の人がニガテと答えた「化学」です。

剣先ウィカ先輩
化学がとてもニガテです。最初の計算問題を間違えて、全部×になった時は果てしない絶望を感じます…。

化学はほかの理系科目と同様に計算力が求められますが、それ以外に暗記力も多く求められる特徴があります。

さまざまな化学現象は、原理を知ることで、理解が深まってより記憶に残りやすくなります。覚える時には「なぜこうなるのか?」と常に考えながら暗記することが大切です。

ただ「それでもニガテなものはニガテ!」という人が多い科目でもあります。先輩の中には、自分のテンションが上がるような文房具を使ってやる気を出していた人もいました。

ハピハピ先輩
かわいいノートをニガテ科目に使って、やる気が出るように工夫しています。

お子さまがニガテ科目に取り組んでいる時は何か差し入れをするなど、保護者のかたはお子さまのモチベーションを上げるような工夫をするといいですね。

ニガテ科目ランキング4位 物理…18.8%

第4位は18.8%の人がニガテと答えた「物理」です。

澪先輩
物理基礎がニガテです。私の学校は高3から文理選択なので、それまで文系理系の両方を勉強しなければならず、結局、物理基礎で一度だけ、赤点を取ってしまいました。

物理は公式がいくつもあるため、文系のお子さまは特にニガテになりやすい傾向があります。

先輩の中には、物理が得意なあこがれの人を思い浮かべながら勉強をがんばっていたという声もありました。

まずはニガテ科目に立ち向かえるようなきっかけを見つけることから始めるのもいいかもしれません。

びゃくるき先輩
「自分の好きな人も頑張っている!」と思って取り組んでいます(笑)。
私は文系ですが、相手は理系で、私のニガテな物理が大好きだそう。とても頭がよいので本当に尊敬しています。

ニガテ科目ランキング5位 生物…11.3%

第5位は11.3%の人がニガテと答えた「生物」です。

なんとかなるさ先輩
自分の担任の科目(生物基礎)で赤点を取ってしまいました。理系に進もうと思っているので、余計につらかったです。

うーたん先輩
生物の定期テストで80点を取っていたので油断して過ごしていたら、実力テストで28点を取って先生に真顔で心配されました。

ひそかにニガテになりやすいのが、生物です。

生物は覚えなければいけない知識事項が非常に多く、暗記が不得意なお子さまにはニガテ意識を持たれやすい科目です。

まずは図表・イラストなどを見て、ビジュアルからイメージをつかんでいたという先輩もいました。覚えることがニガテだというお子さまの場合は、視覚的な情報から暗記を始めるよう保護者のかたから提案してあげてください。

ゆーーずーー先輩
図表やイラストが好きだから、とりあえず図表があるとこだけでも眺める。

ランク外には受験科目ではない意外な科目も!

トップ5以外の科目は、次の5科目でした。

6位 保健体育…10%

7位 世界史…9.9%

8位 日本史…7.4%

9位 地理…6.2%

10位 地学…4.3%

実技の保健体育が、5位の生物と僅差(きんさ)で6位にランクインしています。

勉強だけではなく、体を動かすこと、運動することがニガテという人も多かったようです。

また、こんな少数派意見もありました。

アイドル好きみ先輩
家庭科…調理実習がニガテです。だから、調理実習はひたすら皿洗いをして終わります。

保健体育や家庭科などは、普段の日常生活から意識を変えやすい科目でもあります。一緒に体を動かしたり、料理をしてみたりとご家庭の中で取り組んでみることで、お子さまの「ニガテ」を減らすきっかけになるかもしれません。

ニガテ科目=伸びしろが大きい科目!

「ニガテ科目克服」は、大学受験合格のカギを握ります。

なぜその科目をニガテと感じるかは人それぞれなので、お子さまに合ったニガテとの向き合い方を見つけられるよう保護者のかたはサポートしてあげましょう。

また、ニガテと感じる科目は、前述のようにその分伸びしろが大きい科目であるともいえます。最初からできないと決めつけるのではなく、今回紹介した先輩の克服法も参考に、少しずつニガテを攻略していくようお子さまにお声がけしてみてはいかがでしょうか。

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