第1志望大も併願大も後悔しない! 合格をつかみとる出願戦略

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第1志望大を決めて、日々勉強をがんばっているお子さまも多いことでしょう。

しかし、模試の結果が思わしくないと、お子さまは「このままだとヤバい!」などと焦ってしまいがちです。
また、保護者のかたも、その様子を見て「志望大を変えた方がいいのでは?」と考え、お子さまにアドバイスしたくなるかたもいらっしゃることでしょう。

しかし、志望大の変更は、お子さまの受験勉強へのモチベーションなどに大きく影響します。

お子さまの現状をどうとらえ、出願する大学を決めていけば良いのか、考えていきましょう。

この記事のポイント

安易な志望大変更は逆効果の可能性も

お子さまが国公立大志望の場合、国公立大への出願は共通テスト受験後です。
そして、現役生はしっかり勉強を続ければ、受験直前まで実力は伸びていきます。
そのため、共通テストを受ける前から、志望大を変更することは避けたほうがよいでしょう。

また、目標とする大学のレベルを安易に下げてしまうと、お子さまのモチベーションが低下し、実力の伸びが鈍ってしまうこともあります。
ですから、少なくとも共通テスト受験までは、第1志望大をめざして学習を続けることが大切です。
保護者のかたは、どんと構えてお子さまを信じ、見守りましょう。

とはいえ、第1志望大だけではなく、出願する併願大についても考えておくことも重要です。
共通テスト終了後に出願大を検討することになると、考える時間が短いため、お子さまが併願大に合格し入学しても、想像と違うと感じ、後悔することにもなりかねません。

共通テストでうまくいった場合、うまくいかなかった場合それぞれで、早めに出願大を検討し、決めておくとよいでしょう。

そして、適切に出願大を決定するために、知っておいていただきたい、3つのポイントがあります。

ポイント1 どうしてその大学に出願するのかをはっきりさせておく

併願大に出願する目的はなんでしょうか。まずそれをお子さまと話して明らかにすることで、どんな併願大を選べばよいのか、全体像が見えてきます。

・試験慣れや確実な合格により、安心したい
大学受験では何が起こるかわかりません。また、本番時に緊張してしまうことも。確実な合格をゲットしておけば安心できますし、試験慣れすることで、第1志望大の入試で力を発揮しやすくなります。

・難関大に挑戦したい
偏差値が高いけれど、憧れの大学がある場合、併願大としてチャレンジしてみるのもよいですね。お子さまのやる気アップにもつながります。

・第1志望大に行けなくてもやりたいことができる
自分のやりたいことができるなら、たとえ第1志望大でなくとも、入学して後悔することはないでしょう。「やりたいこと」がはっきりしているときに有効です。

上記のような出願する目的がはっきりしているほど、出願大を決定しやすくなります。

ポイント2 第1志望大と入試科目や出願形式をそろえる

第1志望大と出願大の入試科目や出題形式はできるだけそろえましょう。第1志望大の入試対策が、出願大の入試科目となるため、お子さまの負担が軽減できます。

ただし、数学、理科、地歴公民は選択科目に注意しなければいけません。
大学・学部・学科によって科目が指定されている場合があり、その科目の受験が必須となるためです。

また、難易度にも配慮する必要があります。
お子さまの偏差値より3〜5高い「挑戦校」、±2程度の「実力相応校」、3〜5低い「安全校」が、難易度の目安になります。

これらを先述の「出願の目的」と合わせ、バランスよく組み合わせるとよいでしょう。

ポイント3 合格の可能性が高まる入試方式を把握し、選択する

私立大の入試方式は多様です。
複数の入試方式を選べる大学・学部もあり、日程もさまざまなため、出願大を決定するときには入試方式を必ず考慮する必要があります。

たとえば、「共通テスト利用型入試」は、共通テストの結果で合否を判定するため、国公立大と併願がしやすく、また、お子さまの負担も軽減しやすい方式です。

また、「全学部日程入試」は、全学部が同じ日に、同じ試験を行い、別の学部にも同時に出願できるので、出願する大学への合格の可能性を高められます。

その他にも、試験日を選べる「試験日自由選択制」、得意科目の配点が高い「得意科目重視型入試」などもあります。

お子さまが無理なく受験でき、そして合格のチャンスを増やせる入試方式の併願大に出願するとよいでしょう。

共通テストの結果に応じた出願大を設定しておけば、出願戦略はカンペキ

ここでお伝えした3つのポイントを基本にして、共通テストがうまくいった場合と、うまくいかなかった場合それぞれで、出願大の計画を立てておけば、共通テスト後も慌てずに志望大への出願ができるでしょう。

お子さまの第1志望大へのモチベーションを保ちつつ、合格のチャンスをしっかり担保しておく。

こうすることで、お子さまも安心して受験勉強に専念することができるはずです。
ぜひ、早めに出願戦略を考えてみてください。

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