中学受験直前の子どものサポートは、保護者自身のメンタルを落ち着かせることも大切?!
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中学受験を目前に控え、不安を抱いている保護者やお子さまもいらっしゃるかもしれません。保護者に向けた家庭教育講座を開講し、「かおりメソッド」の提唱者である岩田かおりさんは、そうした保護者のかたにどのような言葉をかけているのでしょうか。お話を伺いました。
保護者ができることは多くない 体調管理や持ち物の準備を
お子さまが中学受験を目前に控え、保護者のかたから「何をしてあげたらよいですか?」とご相談を受けることがあります。しかし、勉強をするのも受験をするのもお子さまです。保護者ができることはそこまで多くはありません。
では、保護者はどのようなことすればよいのでしょうか。
まず、受験に向けた体調管理はお子さまだけでは難しい側面があるので、ぜひサポートをしてあげてください。バランスのよい食生活や規則正しい生活、風邪を引かないような配慮が必要です。
もう一つは、受験当日に向けた準備です。例えば、受験校までのアクセスを調べておきましょう。当日電車にトラブルがあったとしても受験校にたどり着けるように、いくつかの経路を準備しておくことができるとよいですね。
また、当日の持ち物も確認しておきましょう。持ち物リストを作って、漏れなく揃えておくようにしましょう。
保護者自身のメンタルケアを第一に!
子どもは保護者のかたの影響を大きく受けるものです。受験前には子どもは少なからず緊張したりナーバスになったりするものですから、保護者のかたまでピリピリしないよう心のゆとりが必要です。保護者のかたは、ご自身のメンタルケアにも気をつかえるとよいですね。
保護者がメンタルをなるべく平穏に保つために、たとえば、ご自身の仕事がその時期に繁忙期を迎えないように調整しておいたり、あえて趣味の時間を取ったりすることは有効です。また、好きなアーティストのライブ動画を観るなどもよいですね。
なかなか自分のための時間をつくるのは難しいものですが、ご自身がリラックスできる時間も大切にしてください。
「子どもが頑張っているんだから私も頑張らなきゃ!」などと肩に力が入ってしまう保護者のかたも多いのですが、受験直前期は自分を安定させることに注力できるとよいですね。結果的に、それが子どものメンタルサポートにもつながります。
子どもを信じて、共感と体験談を伝える
受験直前になると、不安を口にするお子さまも出てくるでしょう。その場合には、「わかるよ、ドキドキするよね」と共感しながらお話を聞いてあげてください。そして、「私も大学入試の時には同じように緊張したよ」などと保護者の方の体験を伝えていくのも一つの方法ですね。
相談を聞いてあげても、必ずしもお子さまの不安が払拭するわけではないかもしれませんが、受け止めてあげることで親子の信頼関係は着実に変わっていきます。
子どもが「もし落ちてしまったらどうしよう」などと相談をしてきたら、中学受験がうまくいくかいかないかで人生が決まるわけではないことをきちんと伝えてあげてください。
そして、もしも、実際に不合格になったとしても「それも学び」であることを伝えて、子どもに寄り添ってあげられるとよいですね。
まとめ & 実践 TIPS
中学受験を目前にし、不安を抱く保護者のかたやお子さまは少なくありません。保護者のかたができる最も重要なことは、ご自身のメンタルを安定させること。そして、お子さまの体調管理をサポートし、受験校へのアクセスを確認するなどの事務的な準備を進めてください。お子さまが不安を口にしたら、耳を傾けてご自身の体験談なども語理、共感しましょう。中学受験に不合格であったとしても、それは一つの学びであり、人生が決まるわけではないということをきちんと伝えていあげられるとよいですね。
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