【体験談】大学受験期、「保護者にしてもらってうれしかったこと」ランキング

大学入学共通テストが近付き、お子さまの受験勉強も終盤に差しかかる時期。
保護者のかたとしては、「がんばっている子どもの役に立ちたいけれど、何をしてあげたらよいか迷う……」と感じることも多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、大学生に聞いた「大学受験期にうれしかった保護者のサポート・気遣い」をランキング形式でご紹介します。
勉強で忙しいお子さまをサポートする時のヒントにしてみてください。

この記事のポイント

「日々の食事や差し入れ」にうれしさを感じた人が多数

まずは大学生が選んだ「受験勉強の時期、保護者にしてもらってうれしかったこと」ランキングをご紹介します。

1位…日々の食事や差し入れ

2位…いつも通りに接してくれた

3位…入試スケジュールの管理や出願などの手続き

4位…アドバイスや励まし

5位…入試情報のリサーチ

※複数回答

大学生が「うれしかった」と感じた保護者のかたからのサポートとしては、「日々の食事や差し入れ」がトップでした。

次いで「いつも通りに接してくれた」と「入試スケジュールの管理や出願などの手続き」が上位にランクインしています。

「がんばっている子どもに、保護者として何ができるか」とお悩みのかたは、まずはこの3要素を押さえておくとよさそうです。
ここからは、1~3位の項目について、大学生の声を見ていきましょう。

1位: 日々の食事や差し入れ

受験勉強の期間は、趣味や好きなことに費やせる時間が減ることもあって、保護者のかたが用意してくれる食事やおやつ、お弁当などを楽しみにしていた人が多いようです。

また、高3の秋以降は、ストレスをためたり、心身のバランスを崩したりするお子さまが目立ちます。

そのため、健康管理の意味でも食事に気を遣っていたご家庭が多いこともうかがえます。

\体験談/

受験のストレスで食欲がなくなり、食べられないものが増えた時期がありました。そんな時、胃にやさしい食事を面倒くさがらずに作ってくれたことが本当にうれしく、助かりました。
(金沢大・医薬保健学域 Y・Kさん)

模試の結果が悪い日や、勉強が進まずに落ち込んでいる日は、私の好物を作ったりドーナツを買ってきたりして元気付けてくれました。好きなものを食べていると「応援してもらっているんだな」と安心感がわいて、勉強に挑む気持ちになれました。
(高知大・理工学部 A・Fさん)

2位: いつも通りに接してくれた

お子さまがナーバスになりやすい受験勉強期。
ご家庭に受験生がいるのは、保護者のかたにとってもいつもと少し違う日常、といえるかもしれません。

しかしそのなかでも、お子さまがストレスを感じずに勉強できるよう、あえて普段と同じように接したご家庭は多いようです。

今回のアンケートからは、お子さまも保護者のかたのさりげない気遣いをうれしく感じていたことがわかります。

\体験談/

勉強が思い通りに進まないなかで、家族でくだらないことを話しながら食事をする時間はとても貴重でした。リラックスできる雰囲気をつくってくれた両親に感謝しています。
(信州大・医学部 Y・Oさん)

高校の自習室で毎日長時間勉強していたので、家ではリラックスしたいと思っていた私。家族は理解してくれて、リビングルームでくつろいでいても「勉強をしなさい」としつこく言わず、息抜きのおしゃべりに付き合ってくれました。メリハリのある生活をさせてもらったことで、ストレスをためずに受験期を乗り切れました!
(横浜国立大・経済学部 K・Sさん)

3位: 入試スケジュールの管理や出願などの手続き

大学受験では、出願から受験、入学手続きまで、複雑なスケジュールを把握し、こなすことが求められます。
さらに併願校を多めに受験したり、地元外で受験したりするとなれば、それだけ準備の負荷もかかることに。

そこで、勉強で忙しいお子さまに代わって入試スケジュールを管理したり、出願に必要な書類などを一緒に用意したりすることをサポートする保護者のかたも多いようです。

アンケートでも、「手伝ってくれてありがたかった」と感謝する大学生の声が目立ちました。
事務作業に時間を取られすぎず受験勉強の時間を確保できることに加えて、サポートしてもらえている安心感が「うれしかった」という気持ちにつながったようです。

\体験談/

2次試験に向けて、試験会場に近いホテルを半年前に予約してくれてとても助かりました。また、受験予定があるすべての大学について、出願日や入試日程、合格後の手続き締め切り日などを一覧表にまとめてくれたので、1校ずつスケジュールを確認する必要がなく、勉強に集中できてありがたかったです。
(東京大・文科三類 H・Kさん)

入試スケジュールの管理や提出書類の準備、会場の下見なども一緒にやってくれたので、試験以外の不安材料を解消して勉強に集中できました。もし1人でやらなければならなかったら、プレッシャーに負けていたかもしれません。
(大阪大・人間科学部 N・Iさん)

まとめ & 実践 TIPS

ここまでご紹介してきた以外でも、アンケートでは受験を乗り切った大学生から、さまざまな声が上がりました。

たとえば、「車で塾の送り迎えをしてくれた」や「併願大決定のための情報収集をしてくれた」といった実務的な手助けから、「迷った時、相談に乗ってくれた」というメンタル面での支援まで、ご家族ごとに最適な形で受験生のお子さまをサポートされていたようです。

入試を控えて口数が減るお子さまも出てくるかもしれませんが、「手伝えることがあったら言って」と声をかけるなどして、「いつでもサポートする準備はあるよ」とサインを出してみてはいかがでしょうか。

※2023年10月に行った進研ゼミ受講経験のある大学生向けアンケート(120人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。

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