【Q&A】中学受験の模試はいつから、どんな頻度で受けるのが効果的? 偏差値についての注意点は?

中学受験をするお子さまのほとんどが活用する模擬試験。中学受験塾が主催するものや模試開催に特化している企業によるものなど、さまざまな選択肢があります。模試の受け方や活用方法などの質問にお答えします。

この記事のポイント

中学受験の模試はいつから、何回受ける?

中学受験用の模試は小学4年生から受けられます(小学3年生から受けられる模試もある)。このうち、合否判定の参考になるのは小学5年生の模試からありますが、より確度の高い判定は6年生後半の模試からです。

模試を受ける利点のひとつは試験への耐性がつくことです。「試験会場で緊張しすぎて頭が真っ白になってしまった」という事態を避けやすくなります。そのため、少なくとも6年生前半から、3~4回模試を受けるようにするとよいでしょう。

回数については、模試の復習スケジュールと合わせて考えてみてください。1カ月を目安に受けると、無理なスケジュールにならないでしょう。

模試を受けるメリットは?

模試を受けるメリットは大きく分けて2つあります。

【お子さまの現在の学力を他の受験生と比較できる】

実力を客観的に測ることができるので、受験科目におけるお子さまの得意・不得意を見つけやすくなります。6年生後半になれば、志望校への合格可能性を見ることも可能です。

【入試の予行演習になる】

他の受験生と一緒に受験するため、試験会場での振る舞い方や周囲の雰囲気を体験できます。

模試によって偏差値に違いがある理由は?

模試の偏差値は、「どのような人々が受けたか」によって変化します。その模試を受験した小学生全体のレベルが高いと、たとえ同じ問題であっても偏差値は低くなりがちです。

大手の中学受験塾による模試の場合、その塾で学習を重ねてきた小学生が多く受験します。難関校への合格者を多数出している塾なら、塾生の学力も高くなっているでしょう。

偏差値を参考にお子さまの学力を見たり志望校を選んだりする場合は、なるべく同じ模試で偏差値を比較するのがポイント。中学校の偏差値一覧も、その模試を主催したところが出しているものを使いましょう。

受験後の模試活用方法は?

模試を受験したら、必ず模試の復習をしてください。

まずは模試で正答率が高い分野を確認し、そこでの間違いの箇所を模試の解答・解説冊子もしっかり読み込むこと。「何を読み取る必要があったのか」「なぜそのような答えになるのか」を確認することが大切です。

考え方が分かったら、あらためて模試を解き直します。もし解説を読んでも分からない場合は、手元の参考書や問題集などであらためて復習しましょう。

こうした復習を毎回行えば、お子さまの偏差値は必ず上昇します。

模試の結果が悪い時は、どうサポートする?

模試の結果が悪い場合でも、決して叱らないでください。模試は合否判定だけが目的ではなく、「これからどのように勉強するか」「何を強化するか」を判断するためのものとして使うためのものでもあるからです。

お子さまの科目・分野ごとの正答率をお子さまと一緒にチェックし、
「ここはよくできたね」
「あと少しで平均点だね」
「これは難しかった?」
といったふうにコミュニケーションをとりながら、お子さま自身の感想も聞いてみましょう。問題が難しくて手が出なかったのか、時間切れで解けなかったのかといった点の確認も重要です。

その後、お子さまと一緒に次の模試に向けて目標を決めて学習スケジュールを立てるとよいでしょう。

プロフィール

森上展安

森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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