【Q&A】中学受験「最後に伸びる子」「伸び悩む子」はどんなタイプ?

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中学受験直前期となる1月、受験勉強最後のこの1カ月に学力が一気に伸びる子がいます。「最後に伸びる子」の特徴や、伸び悩む子のサポートの仕方などの質問にお答えします。

この記事のポイント

「最後に伸びる子」はどんなタイプ?

中学受験ではよく知られている「最後に伸びる子」の存在。「大丈夫かなあ……」と保護者や講師が頭を抱えていたお子さまが直前期に一気に問題を解けるようになり、無事志望校に合格したという例が複数あります。

「最後に伸びる子」の特徴は、概ね以下の5つです。
・考えることが楽しくなった
・自分で「この学校がいい」と納得している
・精神的に安定している
・体力がある
・塾の宿題をしっかりやる

「なぜそう考えるのか」「なぜこの学校を受験するのか」という質問に答えられるお子さまが、直前期に強い傾向があります。

「最後に伸び悩む子」はどうサポートする?

「最後に伸び悩む」お子さまの場合、次のような傾向が見られます。
・勉強時間を守らない
・塾の宿題をやりきれない
・文字や図を書くことを面倒がる
・その中学校を受験することに納得していない
・心身の状態が安定していない

まずは塾の宿題を全てやることを目標に、日々の勉強時間を確保してあげましょう。集中力が続きにくいお子さまなら20分ごとに5分休憩するなど、休憩の取り方に工夫も必要です。

もし受験に納得していない場合は、中学校へ受験せずに進学する場合と受験して進学する場合とで、中学校生活がどのように変わるかを一緒に考えてみてください。

保護者がつきっきりで勉強を見るほうがいい?

「最後に伸び悩む」お子さまのサポートについて、“お子さまにつきっきりで勉強を見る”ことをお考えになるかもしれません。

しかし、お子さまの勉強をすべて保護者のかたが管理しようとすると、お子さまにも保護者にも大きな負担がかかってしまい、親子関係がぎくしゃくしてしまうことがあります。

塾に通っているなら、学習指導や成績の伸ばし方については塾の先生に任せ、ご家庭ではお子さまの生活リズムやコンディションを整えることを優先するほうがよいでしょう。

受験のための体力作りは、どのように進める?

「最後に伸びる子」には「体力がある」という特徴があります。これは、スポーツなどで培われた体力のことも含みますが、基本的には「勉強を続ける体力」と考えてください。

勉強を続けるための体力は、日常生活にちょっとした運動を取り入れることで強化・維持できます。最も簡単なのが「ラジオ体操」の第一と第二をやること。夕方にやればリフレッシュにもなりますよ。

「ラジオ体操では物足りない」という場合は、速歩での散歩などがよいでしょう。

保護者にぜひサポートしてほしいことは?

直前期に保護者の方にぜひサポートしていただきたいのは、お子さまの睡眠時間・勉強時間の確保とメンタル面の安定です。

まずは睡眠不足にならないよう、お子さまの睡眠時間を確保してあげましょう。小学生の睡眠時間の目安は10時間程度。朝7時に起きるなら夜9時に寝るのが目標です。

勉強時間については、勉強開始と勉強終了の声かけを。お子さまの勉強中は「ちゃんとやってるの?」などの声かけは控え、温かく見守ってください。

お子さまのよい点を見つけたら、積極的に褒めてあげることも大切です。

もしお子さまが不安や悩み、愚痴を言ってきたら、じっくり聞いてあげましょう。どんな内容でも「そうなんだね」と一度受け止めてから、アドバイスしたり励ましたりするとよいでしょう。

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