冬期講習100%活用のために家庭でやっておきたい予習・復習のやり方【中学受験】

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初めてお子さんが塾の冬期講習に通う場合、どのようにご家庭でサポートすればよいか迷われる方もいらっしゃるかと思います。冬期講習を100%活用し、役立てていくためのコツを、森上教育研究所がお伝えします。

テキストが事前にもらえる場合は、親子で予習を

冬期講習の効果を最大限に上げるためにご家庭で実行していただきたいのは、テキストの予習です。事前に冬期講習のテキストがもらえるのであれば、必ず授業の前に親子でテキストの予習を行っておきましょう。

まず先に親御さんがテキストの下読みをしておきます。そして明日の授業で習う単元の勉強のどのようなところがおもしろいのか、学ぶことでどのようなことができるのかということを、親御さんからお子さんに伝えることができると、お子さんの授業への期待も高まります。そのうえで学習する内容をお子さんに易しく解説することができればベストです。

ただ、学習内容にそれほどおもしろい部分、楽しそうな部分が見当たらず、授業への期待感をあまり高められそうにないという場合もあるでしょう。そうした場合には、「明日はこういうことを習うよ」とテキストの一番簡単な問題を使って一通り学習する内容を説明しておきましょう。事前にある程度習う内容がお子さんに伝わっていれば、それだけで授業の理解度は上がります。

復習では、授業で解けなかった問題をヒントと共にファイリング

塾によっては復習を学習の中心としており、事前にテキストを渡さない場合もあります。その場合はご家庭での復習に力を入れましょう。

授業が終わって帰ってきたら、どの問題ができなかったのかをお子さんと確認します。そして、お子さんに授業で習ったことを思い出してもらい、どうすればそのできなかった問題が解けるのかヒントを必ず一緒に確認しておきましょう。算数であればどの位置に補助線を引くかといったヒントは後で解き直す際の助けとなりますので、親御さんは適宜問いかけてしっかりと思い出しましょう。

さらに、できなかった問題のコピーをとってノートなどに貼り付けて別に整理しておくようにするのもおすすめです。そうすると時間のあるときに繰り返し確認することができます。コピーには、お子さんが授業で習ったヒントを書き込んでおくと、確認の際に役立ちます。ヒントはお子さんの印象に残りやすいように色付きペンで書いたり、お子さんの好きなキャラクターのシールを貼ったりしておくと、ヒントを後で思い出しやすくなります。

そうして毎日復習をきちんと積み上げて時間があるときに見直すことができれば、冬期講習で習った学習内容を確実に身に付けていくことができるでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

冬期講習の効果を最大限に上げるためには、テキストで予習を行っておくのがおすすめです。親御さんが下読みし、授業で習う単元のおもしろさも含めて学習内容をお子さんに伝えることができればベストですが、難しい場合は、一番簡単な問題を使って一通り説明しておきましょう。
事前にテキストがもらえない場合は、復習に力を入れましょう。できなかった問題をお子さんと確認し、コピーをとって整理するとともに、お子さんに授業で習ったことを聞いて、ヒントをコピーに書き込んでおきましょう。お子さんの印象に残るようにしておくと、ヒントを後で思い出しやすくなります。

プロフィール


森上展安

森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。

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