保育園の先生になるには? 保育士免許や学校について解説

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多くの子どもが憧れる職業の1つに「保育士」があります。子どもが「将来は保育園の先生になりたい!」と言ったとき、保護者としてどのような資格が必要で、どんな学校へ進学する必要があるのかをアドバイスできるとよいですね。そこで、子どもの憧れの職業である「保育士」になるために必要な資格や、進学先などについてご紹介します。

この記事のポイント

保育園で働く「保育士」ってどんな仕事?

保育園で働く「保育士」は、日々子どもたちと歌を歌ったり、絵をかいたりしているイメージがあるかもしれませんが、実は多岐にわたった業務をこなしています。

担当するクラスによっても必要な業務は異なりますが、1歳未満の場合は、1人1人にミルクや離乳食を与え、おむつを替えるなどの対応が必要となります。

年少以降のクラスになると、子どもたち1人1人のできることが増えてくるため、食事や排泄などのサポートが少なくなってきます。
しかし、子ども同士のトラブルが増えてくるので、子どもたちの関係調整や指導が必要になってきます。

このほかにも、園内で行われる職員会議や報告、保育の計画や準備・調整といった細かい業務や、園内の掃除などの業務も含まれます。

保育士になるために必要な学歴や技能はある?

保育士になるためには、受験資格を満たしたうえで保育士試験に合格する必要があります。
保育士試験の受験資格は、以下のように最終学歴によって異なります。

・大学、短大、専門学校を卒業している場合

大学、短大については、保育とは関係のない学部や学科でも、卒業さえしていれば受験ができます。
専門学校を卒業している場合は、卒業した学校が学校教育法に基づく専修学校であること、卒業した課程が修行年限2年以上の先週課程であることの2つを満たしていれば受験資格が可能となります。

・高卒の場合

1991年3月31日より前に高校を卒業した人は受験資格がありますが、1991年4月1日以降に高校を卒業した場合は、児童福祉施設で2年以上かつ2880時間以上の実務経験が必要です。
ただし、1996年3月31日以前に高校の保育課を卒業した人については実務経験がなくても受験資格は満たしているということとなります。

このように最終学歴によって受験資格が異なるため、子どもが「保育士になりたい」という目標がある場合は、大学・短大・学校教育法に基づく専修学校への進学が望ましいと言えます。

そして、保育士試験には「音楽表現」、「造形表現」、「言語表現」という実技試験があります。

「音楽表現」は、課題曲の2曲をピアノ、ギター、アコーディオンのいずれかで演奏しながら歌う課題となりますので、いずれかの楽器で演奏できなくてはなりません。

「造形表現」は、試験当日に出題される「場面」を絵画で表現する課題です。
最後に「言語表現」は、3歳児クラスの20人の子どもに3分間のお話をする想定で、課題のお話のうちの1つを選んで話をする課題です。

実技で必要なスキルは、保育士として最低限必要なスキルなので、大学や専門学校などで専門的に学ぶ必要があります。

保育士の資格が生かせる就職先はどこ?

保育士の資格を取得したあと、その資格を生かせるのは保育園だけではありません。
保育士免許を生かせる就職先についてご紹介します。

・幼稚園
・認定こども園
・病院内の保育所
・病児保育室
・企業内の保育所
・託児所
・児童福祉施設
・ベビーホテル
・ベビーシッター
・学童保育
・放課後デイサービス など

働く場所によっては業務内容が異なったり、保育をする子どもの対象が変わったりしますので、「保育士になってどんなことをしたいか」を考えながら就職先を探すのもよいでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

常に優しく、時には厳しく接してくれる保育士さん。
楽しい歌や遊びをたくさん知っていることから、子どもたちの憧れの的でもあります。
「保育士になりたい!」という夢を持つ子どもと一緒に、保育士になるために必要な勉強や必要な技能、保育士になるために今からできることを話し合うのもおすすめです。

出典:保育士等に関する関係資料(厚生労働省)
URL https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/s.1_3.pdf

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