大学の価値を高める卒業生のネットワーク【変わる大学】

大学にとって、卒業生は教育の成果であり、その活躍は社会的評価の一つの指標といえます。社会で多くの卒業生が活躍し、大学を軸にネットワークが構築されていることは、「卒業生の社会での実績が企業等からの信用につながる」「大学にいながら業界や実務のさまざまな情報に触れられる」「大学で所属した団体や同窓会組織を通じ人脈を築ける」など、在学中、卒業後の両方においてさまざまなメリットがあります。

今回は、同窓会を中心として卒業生と大学、卒業生同士の強いつながりを築き上げている大学の一例として、創学から117年間にわたって36,000名以上の卒業生を輩出している明治薬科大学の例を挙げ、その具体像に迫ります。

企業と学生の接点をつくる「明薬会進路選択支援フォーラム」

学生が自分に合った就職を実現するには、まず世の中にどのような業種や職種があるかを具体的に知ることが大切です。そして、広い視野をもって自らの適性を見極めることがひとつのポイントになります。

明治薬科大学では毎年、同窓会「明薬会」の主催で、卒業生による実務に関する講演と個別相談コーナーが一緒になった「明薬会進路選択支援フォーラム」を開催しています。病院薬剤師・薬局薬剤師・MR(医薬情報担当者)・公務員・CRO(医薬品開発業務受託機関)・研究者・PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)などの7分野の若手卒業生が来学し、在学生の進路選択の手助けとなるような体験談を話したり、相談に乗ったりする場となっています。

学生は、もともと一番興味をもっていた分野だけでなく、幅広い業種や職種についての話を直接聞くことで、理想のキャリアや目標への志望理由について、幅広い視野から考えを掘り下げるきっかけを得られます。

さまざまな形でのつながりが、ネットワークの広がりと強さに寄与

卒業生と大学とのつながりは、就職支援関連の部署や同窓会組織を通じたものをはじめ、研究室単位、課外活動単位など、さまざまな形があります。明治薬科大学でも、キャリア支援課の紹介を通じて就活生がOB・OG訪問をするケースはたいへん多く、長年の蓄積から、学生時代に先輩の世話になった経験を後輩に還元しようとするマインドが卒業生に浸透しており、それがひとつの学風となっています。

また、サークル等のつながりを通じてOB・OG訪問が行われるほか、一部の製薬企業には明治薬科大学の卒業生が情報交換を行う会があり、多様な枠組みでのつながりが、大学を軸にしたネットワークを強固にしています。伝統のなかで培われた卒業生のネットワークは全国に広がっており、社会で活躍している卒業生からのサポートが得られるなど、社会に出てからもさまざまなシーンで明治薬科大学出身であることが強みになります。

卒業生と教職員の活発な意見交換によって、教育の質を向上

大学が社会の人的ニーズを把握し、それを教育に反映させるという点でも、大学と卒業生とのつながりは意義があります。明治薬科大学では、病院や企業に勤める卒業生と教員、キャリア支援課職員が社会で求められている人物像等について意見交換をする「明薬次世代ネットワークの集い」を毎年開催。これらの病院や企業で働く人材に求められるスキルや心構えについて、グループを組み替えながら自由闊達に意見交換するワールドカフェ方式を用い、この場で得られた情報や生まれたアイデアなどを大学での教育や就職指導に活かすことをめざしています。

長きにわたる歴史をもつ明治薬科大学では、このように、帰属することが一生の強みになる「つながり」が培われています。今後もそのネットワークは広がり続け、学生の力となっていくはずです。

明治薬科大学
https://www.my-pharm.ac.jp/

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