夏のオープンキャンパスはその後の大学受験勉強に効果あり?

大学が見学できるオープンキャンパスは、足を運ぶことで、実際の大学の雰囲気を味わえたり、たくさんの気付きやためになる情報を得られたりするよい機会です。そこで、昨年、大学のオープンキャンパスに参加したお子さまを持つ保護者のかたの声をお届けします。これからの参加をお考えのかたは、ぜひ参考にしてください。

受験生の約6割が参加 保護者も約3割が参加

オープンキャンパスに参加しているお子さまは、どのくらいいるのでしょうか。その点を伺ったところ、大学進学を希望している高校3年生のうち、約6割が参加したことがわかりました。一方で、保護者の参加は約3割にとどまっています。保護者のかたのなかには、「自分のことは自分で決める年齢だから」という考えのかたも少なくないようです。「子ども自身の決断に責任を持たせよう」という、保護者ならではの期待が交じっているのかもしれません。

保護者同伴は賛否両論? どちらもそれなりの理由がある

では、子どもの自主性を大事にするために、やはり保護者はオープンキャンパスには参加しないほうがよいのでしょうか。実際に伺ってみたところ、「(保護者も参加したほうがよいと)思う」55.1%、「思わない」44.9%とほぼ半数ずつで、賛否両論ということがわかりました。

肯定派からは「大人の視点からも見ることができる」「生活環境はある程度把握しておいたほうがよい」「進路について話し合う時に、同じ目線で話し合える」などという理由が挙げられました。心配をなるべく減らし、子どもがのびのびと学べる環境を用意してあげたいという気持ちが伝わってきます。

一方、否定派は「必要な情報は自分で得て説明すべき」「ついていくと、どうしても親の意見に左右される」「一人で電車に乗って参加することで、受験の時に役立つと思う」などという声が寄せられ、こちらも子どもの成長を思っての判断のようです。

保護者同伴がよいかどうかは、お子さまと話し合って決めるほうがよいのかもしれませんね。

高1・高2からの参加がおすすめ 早めの準備が吉

オープンキャンパスにこれから参加する受験生へのアドバイスを伺いました。多かったのは、「高1、高2のうちに行ったほうがよい」という意見。「高3は勉強時間を確保せねばならず、何校もじっくり見ることは難しい」「高2の時に第1志望を中心に何校かをしっかり見て、高3は安全校などを見るとよい」などの声が挙がりました。

また、「整理券がなく、講義を受けられなかった」「学部が絞れていないと一日で全部見るのは大変」「タイムテーブルを確認しておいたほうがよい」などという感想もありました。事前に大学のホームページ上の情報はしっかりと見ておいたほうがよさそうです。特に遠方からだと何度も参加するのは難しいため、「せっかく行ったのに得られるものが少なかった」ということがないように、入念に準備をしておきたいところです。

夏休みに長時間の受験勉強をしていると、いつのまにか遊びたい誘惑に負けてしまったり、スランプに陥ってしまったりということがあるかもしれません。そんな時には気分転換のためにも、オープンキャンパスへ行ってみましょう。「通学方法・時間」「研究内容」などといった具体的な事柄のほかにも、「写真で見るのとは異なる実際の雰囲気を味わえた」「先生や在学生からいろいろ話が聞けてよかった」など、体験することで初めてわかることも多いようです。

なにより、「入学後のイメージが湧き、勉強時間が自然と増えました」などという声が多数で、オープンキャンパスへ行くことで、子どもの勉強へのモチベーションが上がることがわかります。貴重な夏休み、この機会に積極的な参加を検討してみてはいかがでしょうか。

【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:大学受験予定の高校3年生をお持ちの保護者のかた
■調査期間:2015年8月26日~2015年9月1日
■調査手法:ベネッセ 教育情報サイト オンラインアンケート
■有効回答数:107名
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合があります。

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