夏こそ朝勉! 朝、勉強の効果と無理のないやり方とは

昔から「勉強は朝するといい」ということは言われています。夏は、太陽が昇り本格的に熱くなる時間帯よりも朝のほうが涼しいから…ということもありますが、実は他にも朝勉強のメリットはたくさんあるのです。改めて朝勉強することのよさを考え、積極的に取り入れてみましょう。


脳は夜より朝のほうがすっきりしている

 暑いというだけで体は疲労しがちな夏。勉強するなら、朝がおすすめです。朝勉強することのメリットには次のようなものがあります。

 

・夏は特に日中より涼しく、勉強に向いている気温であることが多い。

・朝食前の適度な空腹状態のほうが、感覚が研ぎ澄まされ、勉強がはかどる効果がある。

・「何時まで」というはっきりした時間制限があるため、集中できる。

 

そしてもうひとつ重要なのが「夜よりも朝のほうが、脳がすっきりしている」ということ。人間の脳は1日の記憶をどんどん溜め込んでいきます。これはとても大切なことなのですが、この記憶には「できれば考えたくないこと」や「悲しい、つらいといったマイナスの感情」も詰め込まれているのです。ところが、脳は睡眠をとることにより、記憶を整理整頓するということがわかっています。嫌なことをすっかり忘れる…ほどではありませんが、自分では気づかないレベルで「脳のお掃除」が行われており、新しい記憶をインプットしやすい状態になっているのです。

 

 

朝勉のコツは「やること、やる範囲をしっかり決めておくこと」

 朝起きるのが苦手…という人は、まずは10分、15分だけでもかまいません。朝起きて顔を洗った後、10分、15分だけ机に向かう習慣をつけましょう。そのために夜少し早く寝ることができるといいですね。「夜の勉強時間が減ってしまったら同じなのでは…」と思うかもしれませんが、既に触れたように整頓された頭、より集中できる頭で勉強することは、疲れて眠い時間帯に勉強するよりもはるかに効率的な学習ができると考えられています。眠いのを無理して勉強するよりは、寝てしまってから勉強するほうがいい、ということは自然に理解できますね。

 

朝勉のコツは夜のうちに「朝はこれを勉強する」というのをしっかり決めてしまうこと。そのためには、10分程度でできるもの、15分程度でできるもの、とかかる時間や難易度を判断することも大切です。「夜できなかったことを朝にやる」でもいいのですが、できれば「朝のための勉強」を考え出すようにしましょう。少しずつ進めるように言われている問題集の1ページくらいがちょうどいいかもしれません。また、「夜覚えた単語を朝もう一度覚え直す」といったものも適しています。人は2度勉強することで、記憶力は飛躍的に伸びるからです。

 

「たった10分、15分ならできるかも!」という安心感も、心に余裕を持たせ、リラックスした状態を作るのに役立ちます。ぜひ無理のない範囲で試してみてくださいね。

 

 

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