オープンスクール(キャンパス)に参加してみる この夏をどう過ごすか[高校受験]
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夏休みには、私立高校の多くが受験生を対象に授業見学や部活動体験をする機会を設けています。学校の様子、在校生の生の姿を知ってもらおうというわけです。保護者の参加が可能な場合もありますから、この機会に志望校に足を踏み入れて、在校生・先生の姿を見てみるといいでしょう。
部活動体験などは予約が必要なことが一般的で、人気がある部活はすぐに締め切りになってしまう場合があるので、できるだけ早めに申し込むことが必要です。
参加する場合の注意点と、有意義なものにするためのポイントを挙げておきます。
<授業>
- 普段の授業を見学できる場合は、授業が講義スタイルで一方通行か、先生と生徒のやりとりが多い双方向型か、が見るポイントになります。教科にもよりますが、どの教科でも講義スタイルというのは、考える力や発表する力を育てようという特徴が比較的弱いかなという気がします。
- 夏休み中の模擬授業という場合は、しっかり準備をしたうえで行われていると判断したほうがいいでしょう。ですから、入学後の授業がそのレベルであると期待しすぎないことが必要です。
<部活動>
- 運動部の場合は、先輩生徒のレベルを体で感じることが大切です。自分はレギュラーになれそうか、レギュラーになれなくてもやっていけそうか、そうしたことまで意識しながら参加するとよいでしょう。
- 部活内の上級生と下級生の関係はどうか、これも重要です。自分がその中で抵抗なくやっていけそうか、そうではなさそうか、ということも肌で感じてください。
- 文化部でも、作品のレベルや活動実績などをチェックしてください。同じ名称の部であっても、学校によってその活動ぶりは違うものです。
<その他>
- 学校の中を見学している時には、施設を見るだけでなく、先生と生徒のやりとりにも注目してください。先生が指示を出しているか、生徒が自主的にやっているか。また先生と生徒の会話の口調からもその様子がわかります。そうしたところからも校風がうかがえるものです。
- 廊下、教室、図書室などでは掲示物にも注目しましょう。生徒の学力レベル、生徒の関心事、読書傾向などが見えるものです。
オープンスクールは、学校の様子、生徒の生の姿に接することができる貴重な機会です。五感を働かせてめいっぱい吸収することが大切です。
保護者としては、その学校に入学してほしいと思ったら、「どんなところが良かった?」「授業はおもしろかった?」「先輩は優しかった?」……など、本人が前向きな気持ちになるような問いかけをして応援するとよいでしょう。
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