部活で燃え尽きた……そんなわが子に受験勉強への切り替えを促すコツ

帰宅部で早くから受験勉強していた子どもに比べ、部活に没頭していた子どもが不利かというと、一概には言えません。部活で培った集中力や忍耐力は受験を乗りきる力となり、大きく巻き返すケースも多いと言われています。しかし、そのためには引退後の気持ちの切り替えが不可欠。どのように促すと、子どもの気持ちは受験勉強に向きやすくなるでしょうか。

引退後の「燃え尽き症候群」にご注意!

部活の種類によって大きく異なりますが、最後の大会を終えて、5、6月ころから引退するケースが多いようです。翌日から、「さあ、今日から受験勉強だ!」と、すっぱりと気持ちを切り替えられるとすばらしいのですが、そううまくいくとは限りません。

部活の引退後から、ぼんやりと気が抜けた表情をしていたり、帰宅後に何もせずにゴロゴロしていたりしたら、いわゆる「燃え尽き症候群」を疑う必要があるでしょう。お聞きになったことがあるかもしれませんが、燃え尽き症候群とはひとつのことに一生懸命に打ち込んでいた人が、急に何事にも意欲を失ってしまう状態を言います。

勉強しなければいけないことは本人が一番わかっている

部活一筋の生活を送ってきた生徒ほど、こうした状態に陥る可能性があります。受験勉強を本格化すべき時期にダラダラと過ごしていたら、保護者として一喝したくなる気持ちはわかります。しかし、本人にとっては人生の目標が失われたと感じるほどの状況ですから、「みんな必死に勉強しているよ」「早くしないと合格できないよ」などと責めることによって、それ以上、つらい思いをさせるのは避けましょう。

勉強しなくてはいけないことは、本人が一番わかっています。ですから保護者はあくまでも見守る態度に徹し、子どもから求められたら相談相手になりましょう。その際は、部活での努力を認め、次の目標が決まれば同じようにがんばれることを伝えるなどして励ましましょう。子どもの気持ちを理解し、せかさずに支えていく態度を示すことは、徐々に気持ちを切り替える支えになるはずです。繰り返しになりますが、不安や焦りをあおって勉強に向かわせるような言葉はかけないようにしましょう。

「しばらく休む」もNG、部活への情熱を勉強に

燃え尽きたというほどではなくても、部活を終えた疲労感や安堵感から、「しばらく休んでから受験勉強を始める」などと、ゆっくりしたがる子どもは少なくありません。しかし、この考え方は少し危険です。ちょっと休んでから始めるつもりが、部活もなく放課後や週末に自由に遊べる生活スタイルに慣れてしまい、気持ちを切り替えるきっかけを失ってしまう恐れがあるからです。

部活に費やしていた時間と情熱を、そのまま勉強に移行するイメージをもたせましょう。一旦休んでしまうと、改めて受験に向けて生活パターンを作らなくてはならず、それに失敗するとズルズルと過ごしてしまいかねません。できるだけ早めに気持ちを切り替えられるようにしましょう。具体的に保護者はどのようなサポートをしたらよいでしょうか

まず身近な目標を設定してエンジンをかける

それまで受験をあまり意識していなかった子どもは、勉強すべきことの多さに気づき、逆に意欲がしぼんでしまうかもしれません。目標が遠過ぎると、かえってやる気は失われるものです。どこから手をつけてよいかわからない場合は、まず受験に向かって走り出すエンジンをかける意味でも、「1冊の問題集を最後まで解く」「帰宅後はとにかく机に向かう」など、身近な目標を設定しましょう。そのうちに気持ちが勉強に向いてきたら、本格的な目標を設定するとよいでしょう。

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