高校3年生の夏休み 一日の勉強時間は何時間?
高校3年生の夏休みは、将来の進路を考え、受験の結果が左右される天王山といわれます。そこで、高校3年生は夏休みにどのくらい勉強しているのか、また、夏期講習などに通っているのかについて聞いてみました。
夏休みの一日の勉強時間は、一般入試やセンター利用入試予定者ほど長い結果に
受験を考えている高校3年生のうち、第1志望の大学について予定している受験方式を伺ったところ、夏休み後半の段階では、一般入試が7割以上という高い割合を占めました。
受験方式ごとに勉強時間を伺うと、一般入試とセンター利用入試(私立大学)の勉強時間が長い傾向にあるようです。一般入試では5時間~7時間未満、センター入試利用(私立大学)では7時間~9時間未満が多く、一日の5分の1から3分の1程度を勉強に費やしていることがわかります。
一般入試やセンター利用入試予定者ほど、夏期講習や学校の補習を利用
次に、塾や予備校などの夏期講習や、学校での補習の受講状況について見てみましょう。
塾や予備校などの夏期講習の利用は、一般入試予定者が最も高い41.6%で、次いでセンター利用入試(私立大学)と自己推薦が33.3%でした。学校での補習を受けているのも、一般入試予定者とセンター利用入試(私立大学)予定者に多く見られました。
塾などの夏期講習の利用者は減少傾向 学校での補習の利用者が増加か?
前述のように、夏期講習を利用する受験生は多いのですが、年々変化する傾向にあるようです。2013(平成25)年には、塾や予備校などの夏期講習利用者は45.6%でしたが、15(同27)年は36.4%と減少傾向にあることがわかりました。一方で、2013(平成25)年の学校での補習利用者は60.8%でしたが、15(同27)年は63.6%と増加しています。
つまり、塾や予備校などの夏期講習ではなく、学校での補習を利用する受験生が、塾などの夏期講習利用よりも多くなってきているようです。
高校3年生にとって、夏休みは集中して勉強に取り組める貴重な時間です。塾や予備校の夏期講習、学校の補習、自宅学習……とさまざまな方法で一日の大半を勉強に充てている受験生が多いことが見えてきました。
学校の補習では、いつもの先生や友達がいて、安心できる環境だから理解を深められるのかもしれませんし、塾や予備校の夏期講習では、普段と環境を変えることで刺激を受けて、新たな学びを獲得することができるのかもしれません。
【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:大学受験予定の高校3年生をお持ちの保護者のかた
■調査期間:2015年8月26日~2015年9月1日
■調査手法:ベネッセ 教育情報サイト オンラインアンケート
■有効回答数:107名
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合があります。