伸び悩む受験生は、こんな勉強の仕方をしているかも!?
受験勉強はただ時間をかければいいわけではありません。いかに学習効果のアップを図るかがカギとなりますが、あまり効果的とはいえない勉強の仕方をして伸び悩む受験生は少なくありません。あなたがこんな勉強をしていないかチェックしてみてください!
誤った勉強法を続けても、結果は出ない!
よくない勉強の仕方をしてしまうのは、単にその方法しか知らないからかもしれませんし、無意識に楽な方向に流されているのかもしれません。受験期は不安や焦りが大きく、とかく視野が狭くなりやすいものです。今一度、客観的な視点から自分の勉強法を見つめ直したり、先生にアドバイスを求めたりしてベターな方法を探りましょう。
◆既に理解していることばかり勉強している
わからないことをわかるようにすることが本当の意味での勉強です。「そんなことは当たり前だ」と言われそうですが、この原則から外れ、既にわかっていることばかり勉強しているケースは意外と少なくありません。例えば、十分に理解しているレベルの問題集ばかり解いている、得意な教科や分野ばかり勉強している、といった例が当てはまります。極端な例ですが、一桁の足し算の問題集を繰り返し解き続けたら、計算に習熟してスピードは速くなるでしょうが、いつまでも二桁の足し算はできるようになりません。既にわかっていることばかり勉強するのは、それと同じことと言えます。
こうした勉強をしてしまう要因のひとつは、わかっていることを勉強するのは気分がいいからです。問題集を解いた後に自己採点をして全問正解だったら、「勉強した!」「できた!」といった達成感があるでしょう。しかし、それが簡単過ぎる問題集なら、いつまでも学力は高まりません。一方、やや難しい問題集にチャレンジしたら必死に考えなくてはならず、苦しさを感じることもあるでしょう。採点して間違いばかりなら、悔しかったり、自信を失ったりしてしまいます。それでも、わからないことを一つひとつクリアしてわかるようにしていくことが勉強なのです。自分の実力より少し上の勉強に意識して取り組むことで学力はどんどん伸びていきます。
◆勉強しているレベルが高過ぎる
先ほどとは正反対のケースです。目標を高くもつのはすばらしいことですが、難し過ぎるレベルの勉強を続けても、なかなか学力は高まりません。まず基礎をしっかりと固め、徐々にレベルを高めていくことをおすすめします。さらに模擬試験を定期的に受けるなどし、常に自分のレベルを把握するようにしましょう。
◆整理することに夢中になっている
授業中のノートは非常に丁寧にまとめているのに頭の中に入っていない生徒がいます。これは学ぶことよりも、整理することに夢中になってしまっているからです。
確かにペンで色分けをするなど視覚的に整理をすると、理解や記憶の助けになるものです。しかし、人によってはノート整理自体を楽しく感じたり、あるいは勉強から逃れたいという無意識の願望を満たそうとしたりして、ノート整理が目的になって学ぶことが二の次になってしまう場合があります。
ノートをきれいに整理すること自体は別に悪いことではありません。その行為がきちんと学びにつながっているかを振り返ってください。
◆目標が明確ではない
志望大学が決まっていれば対策が明確になるため、効果的な勉強ができます。逆に目標が不明確な場合は、広く浅い勉強になりがちです。そのため、できるだけ早い時期に志望校を決めるのが得策と言えるでしょう。迷っているとしても、自分の学力で狙える大学のレベルは大体わかるでしょうから、それに合わせた勉強を進めるようにしましょう。