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総合監修:二瓶 健次 先生
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生活・健康・安全アドバイス - 食事
授乳中は、アルコールやコーヒーなどのカフェインについてどの程度気をつけたらよいのでしょうか?
授乳中のアルコールやコーヒーなどのカフェインについて教えてほしいのですが、アルコールについては、乾杯時の1口2口くらいなら大丈夫でしょうか? またカフェインについては、コーヒー・紅茶・緑茶など、どの程度気をつけたらよいのでしょうか?
母乳にもお母さんの血中の濃度とほぼ同じ濃さ(およそ90%)のアルコールやカフェインが含まれます。赤ちゃんのことを考えてできるだけ少なく、間隔をあけるような工夫をなさるとよいでしょう。
アルコールやカフェインも母親が摂取しますと、母親の血液の中に流れますので、母乳にもほぼ同じ濃さ(90%くらいでしょうか)のアルコールやカフェインが含まれることになります。
したがってその母乳を飲む赤ちゃんも少ないとはいえ摂取することになります。しかも体重も大人の十分の一くらいですので、量が少なくても反応する可能性があることを念頭に入れておくとよいでしょう。
アルコールの場合、母親が飲んで1〜2時間くらいが血液の濃度がピークになるといわれています。血液からなくなるのは、飲んだ量により異なりますが、通常であれば数時間後です。
アルコールの影響は個人差がありますので、どのくらいまでならば心配がないという規定はありませんが、ご相談のような乾杯での1口2口では問題はないでしょうが、体質によっては少量の場合でも気をつける必要があります。
カフェインについても同様で、量が多くなければ通常の食事のときに飲む程度であれば心配はないとされています。しかしカフェイン量が多い紅茶、緑茶、コーヒー(インスタント、レギュラーとも)などをたくさん飲むと、赤ちゃんが興奮して眠れなくなる(はっきりとした因果関係は証明されていませんが)ことがあるということも言われていますので注意してください。
コーヒーにはカフェインレスというカフェインを少なくしたものや、ノンアルコールビールといったものもありますので、そのようなものを利用してもよいでしょう。
いずれにしても、アルコールもお茶も生活には欠かせないもので、母親のストレス解消に役立ちますが、限られた期間ですので赤ちゃんのことを考えて、できるだけ少なく、間隔をあけるような工夫をなさるとよいでしょう。