中学受験、4年生の冬は学力の基礎と覚悟を固める時期に
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中学入試を目指す場合、4年生の12月ともなれば受験生という自覚も生まれてくるのではないだろうか。森上教育研究所の森上展安氏によると、この時期、自分の成績を気にし始める子どもも増えてくるという。ベネッセ教育情報サイトでは、4年生やその保護者が12月に取り組みたい課題について、森上氏に伺った。
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子どもが成績を気にし始めたら、保護者のかたはぜひ「点を取る楽しさ」に注意を向けさせてあげてください。最初は、成績が上がったら夕食は好きなメニューといった「ごほうび作戦」でよいと思います。子どもの中で、「よい点がとれると楽しいことがある」というサイクルが回りだすと、学ぶこと、わかることそのものの楽しさもあとからついてきます。
とくに点がとりやすいのは理科、社会です。単元によって得意・不得意の差は出ますが、得意な単元はどんどん点を取らせ、「得意がらせて」あげましょう。
精神的な成長の度合いで個人差が出やすい国語は、焦る必要はありません。子どもの好きな教科や趣味に関する文章を題材に、国語力の下地作りをしてあげてください。
歴史好きなら、好きな戦国武将に関する文章を読み、「どんな作戦で戦った?」などと尋ねたり、指示語があればその内容を聞いたりするなど、遊ぶ感覚でよいと思います。
算数で大切なのは、学習習慣をしっかり付けること。4年生の算数の問題はさほど難しいテクニックを必要としないので、毎日1時間ほど親子で楽しく勉強する習慣を付けておいてください。「解ける」うれしさを味わいながら、基礎の積み上げをしておきましょう。
また、本当に中学受験させるかどうか迷いがあるという保護者のかたは、志望校の入試問題を見てみましょう。かなりの難問もあり、受験するならそこまでできるように育てる覚悟がないと、よい結果にはなりません。
「受験生の保護者になる」。そのための覚悟と方針を、保護者自身がこの冬のうちに固めましょう。
出典:受験勉強の基盤をつくる[中学受験 4年生] -ベネッセ教育情報サイト
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