高校受験、受験校の最終決定では「子離れする決断を」と専門家

高校受験、受験校の最終決定では「子離れする決断を」と専門家師走に入り、高校受験を控える中学3年生にとっては、志望校を最終決定する時期になった。安田教育研究所の安田理氏は、「受験校決定では、グローバル化社会をどう生き抜くかという視点が大切」と話す。グローバル化社会で必要な能力や、そうした力を身に付けられる高校の見分け方をベネッセ教育情報サイトが伺った。

 

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今の中学生が大人になるころには、「海外で働くことが必然」ともいえる時代になっていると考えられます。
海外で多様な価値観を持つ人たちと仕事をしていくには、自分なりの考えを持ち、それを相手に伝えるコミュニケーション力が必要です。そのためには、知識を受け身で学ぶだけでなく、自分の意見を持ち、相手の言うことを聞き、発言することに慣れなくてはなりません。
海外では、議論の場で自分の意見を言わないと「フリーライダー(無賃乗車)と言われて次の会合に呼んでもらえない」と聞いたことがあります。議論の場で自分の意見を発言し、価値観の異なる人たちと共に問題解決に向けて話し合う力は、グローバル化社会に欠かせません。
高校受験目前の今、偏差値、大学進学率といった数値を脇に置くのは難しいでしょう。しかし、グローバル化社会をどう生き抜くかという視点は、受験校最終決定において、これらの数字以上に大切ではないでしょうか。
高校選びでは、多様な価値観にふれられる機会が用意されているかという視点を持ちましょう。さまざまな国内・海外研修旅行や職業体験といった機会を用意している学校もありますし、部活動やボランティアを通じてコミュニケーション能力を育てているケースもあります。
今後、日本人が働く場は発展途上国、それも都市部以外に広がっていくでしょう。親元を離れ、未知の体験をする機会のある学校かどうかも意識したいポイントです。保護者のかたはこの時期、「子どもの手を離す」ことを考えながら、受験校を決めていただきたいと思います。

 

出典:新しい世界で生きていくには[高校受験] -ベネッセ教育情報サイト

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