【銀座の老舗理容室店長に聞く2】美容師や理容師に向いているのはどんな人?
最近は大学を卒業したあとも「手に職をつけたい」ということで理容や美容の専門学校に通い、会社員でも専門学校に通って職人の道に進む人が増えているようです。理容師や美容師は技術ももちろん必要ですが、人と話すコミュニケーション能力を必要とされる専門職。そこで、東京の銀座で100年続く老舗理容室の店長、佐々木岳史さんに理容室・美容室の仕事についてお話を伺いました。
どんな人が理容師や美容師に向いている?
——理容師や美容師に向いているのは、どういう人でしょうか?
やっぱり、髪の手入れや細かい作業が好きであることですよね。あとはクリエイティブな仕事ですので、流行に敏感で、センスを磨くことを惜しまないことが大切でしょう。接客業ですので、「人が好き」というのも重要だと思います。
理容師か美容師か迷ったら…
——理容師と美容師、どちらになるか迷っている人にアドバイスをお願いいたします。
私は理容師と美容師の免許両方持っていて、今の店も理容室というのは意識していませんが、理容室に限って言えば基本的に男性を相手にすることが多いんです。男性より女性の方が総じて手先が細くて器用なので、女性スタッフはすごく人気があります。この仕事は一度、技術を身につければどこでも働けますし、結婚や出産で仕事離れても1ヵ月くらいですぐに感覚は戻せます。女性は人手不足なので本当に重宝されていますね。
ですから、美容師になるか理容師になるか迷っている女性は、絶対に理容師を目指すのがオススメです。美容師の女性は沢山いますし。それに対して女性理容師は少ないので、就職しやすいと思いますよ。オシャレな美容室で働きたいという子は多い。でも、結局手を動かすのは自分ですし、お客さまも自分につくわけですから、やり方次第でいくらでもクリエイティブなことができると思いますよ。美容室も理容室も結局はそこで働いている人にお客さまがつきますから。