美容師、理容師ってどんな職業? どうすればなれる?
世の中にはたくさんの職業があります。どんな仕事内容で、どういう人が向いているのか知っておくことは、自分の可能性を広げるためにも、大いに役立つでしょう。今回は「美容師、理容師」を取りあげます。
美容師、理容師とは?
美容室の技術者は「美容師」、理容室の技術者は「理容師」と呼ばれています。美容師、理容師とも、シャンプー、カット、パーマ、カラーリングなどの技術を駆使し、頭髪を整えることが主な仕事です。「おしゃれの先駆者」として、自分自身のスタイルを磨いていくことも忘れてはなりません。
美容師、理容師の仕事の内容
美容室では整髪だけでなく、マニキュア、メークアップ、着付けなどのサービス展開が一般的になってきました。その分、美容師には時代をとらえる新しい感覚も必要です。理容師は男性客の接客が多く、顔などをそるシェービングなども行います。
店舗に勤める場合の勤務時間は、1日8~9時間程度。週休2日が一般的です。ただし、閉店後には技術を磨くための練習も必要であり、一人前になるまでには営業時間以外にもたくさんの時間をさく必要があるでしょう。自分で店舗を経営することになった場合は管理業務が増えるため、決まった日に休みを取ることが難しくなる可能性もあります。
美容師、理容師になるために必要な資格
美容師、理容師になるには、美容師または理容師の養成施設を卒業後、美容師、理容師の国家試験を受験しなければなりません。
筆記試験の内容:関係する法律や制度、衛生管理、人体の構造や機能、美容・理容に関連する物理・化学の知識、美容・理容の理論など
実技試験:カッティング、ワインディング(髪の毛をロッドに巻くこと)などの基礎的技術
美容師・理容師免許を取得したのち、3年以上の実務経験を積み、さらに都道府県知事が指定する講習を受けることで、「管理美容師」「管理理容師」の資格を取ることができます。2人以上の美容師・理容師が一つの店舗で働くには、管理美容師・理容師を置かなければなりません。ゆくゆくは独立し、自分で店舗を経営したいと考えるなら、この資格も取得しておくべきでしょう。
美容師、理容師の将来性は?どんな性格の人が合っている?
多くの店舗が展開され、非常に競争の激しい業界です。しかし、他との差別化を図るだけの優れた技術や豊富なアイディアを持つことで、たくさんの店舗を経営したり、海外に進出したりすることも可能であり、常にチャンスがあふれています。流行に敏感で、センスを磨く努力を怠らない人にはぴったりの職業です。手先の器用さも必要ですが、立ち仕事に耐えうるだけの体力、接客業に必要な社交性、提案力、ユーモアのセンスなども求められます。