高校受験の専門家が教える、合同相談会の効果的な利用法
高校受験を検討する家庭にとって、受験校選びの参考になるのが、さまざまな学校、団体が主催する「合同相談会」。これから続々と開催される合同相談会を上手に活かし、我が子に合う候補校を見つけたいものだ。そこで、合同相談会を効果的に活用する方法を、高校受験のプロである安田教育研究所の安田理氏に伺った。
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●事前準備
まず、「受験ノート」を用意します。そこに、子どもに該当する学校(男子なら男子校と共学校、女子なら女子校と共学校)で、ちょっとでもよさそうだなと思った校名を書き出しておきましょう。校名に難易度も記載しておけば、のちに模擬試験の成績などから、学力に見合わない学校を除外することができます。また、ブースを訪ねる予定の学校のホームページに目を通し、ホームページを見てわからなかったことなどを書き出しておくとよいでしょう。
●会場に着いたら
やみくもに歩き回らず、まずは会場配置図を確認します。訪ねたい学校のブースの場所を確認し、効率よく回れるよう作戦を考えます。
●ブースでのやりとり
だいたい学校の先生は熱弁をふるいますから、漫然と相談に向かうとただ聞いているだけになりがちです。次のポイントを押さえて、知りたいこと、関心のあることをもらさず聞きましょう。
1.その学校について話を聞くのは初めてか、前に聞いたことがあるのか
初めてなら全体的な話を、前に聞いたことがあるならこちらの質問に答えてくれます。
2.聞きたいことがあるなら、「○○についてお聞きしたいのですが」と冒頭に話す
カリキュラム、入試、進路、生活指導、学費、部活、昼食の有無など、知りたいことを明確にすると、そのテーマについて詳しく説明してくれます。
3.会場で何校も回る予定があるなら、最初に断りを入れておく
手短に説明してもらえます。
質問は、その学校のことでなくても、一般的なことでも構いません。志望校選択の機会を上手に活かしましょう。