夏休みには「オープンスクール」で志望校を研究 学校見学にも行っておきたい[高校受験]

 今回は、学校見学の際のマナー等についてお話します。

夏休みには「オープンスクール」で志望校を研究 学校見学にも行っておきたい[高校受験]


■アポなしでの訪問は×

 生徒募集競争が激しくなって、私立高校の中には「顧客第一主義」を掲げ、来訪した受験生・保護者をお客さまのようにもてなす、という雰囲気の学校が多くなってきています。
 が、勘違いしないでください。学校はデパートでも、スーパーでもありません。
 私立高校の先生に話を聞くと、突然親子で「見学させてください」と訪ねてくるケースがよくあるそうです。わざわざ足を運んでくれたのだから、学校に関心があるわけで、学校側としては追い返すわけにはいきません。広報担当の先生なり事務職員なりだれかしらが対応します。が、率直に話してくれたところでは、「突然は勘弁してほしい」というのが本音のようです。

 今、先生は本当に忙しい日々を送っています。学級担任だけでなく、担当教科の打ち合わせ、部活の顧問、それにいくつもの校務分掌を抱えています。そうした状況で予定外の仕事が突然舞い込むわけですから、先生にとっては大迷惑な話です。

■ホームページでイベント類の日程を確認

 多くの学校が、「学校説明会」「文化祭」とは別に「学校見学日」を設けています。ですから学校のホームページで見学可能な日を確認して、その日に行くようにしましょう。「学校説明会」のあとで校内見学できるところもあります。
 見学についてですが、最近の校舎は上履きに履き替える必要がないところが多くなっていますが、上履きに履き替えるところもまだかなりあります。ですから学校に行く時には、事前に必ず上履き持参かどうかをホームページで確認するクセをつけましょう。
 また、たとえ廊下でも、携帯で通話することや私語をすることは授業中の生徒の集中力を妨げますからマナー違反です。ママ友同士で行くと、気が付いたことがあったりするとすぐ口に出したくなり、私語が始まります。ですからママ友と学校を訪ねる時は、校門を入った段階からお互い口を開かないと約束してください。あるいは一人で出かけるようにしたほうがいいでしょう。
 あくまで見学させていただくという気持ちが大切。学校や先生・在校生の日常を尊重する気持ちで見学させてもらいましょう。


プロフィール


安田理

大手出版社で雑誌の編集長を務めた後、受験情報誌・教育書籍の企画・編集にあたる。教育情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・分析を行う。2002年、安田教育研究所を設立。講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルティングなど幅広く活躍中。
安田教育研究所(http://www.yasudaken.com/)

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