高倍率でも奏効する内申点対策とは!? 来年度の都立高校入試の動向を予想
平成26年度都立高校入試の最終応募者数、受験者数などのデータが公表された。ここから予想される来年度の入試動向について、ベネッセコーポレーション進研ゼミ高校受験総合情報センター長の浅野剛氏に解説してもらった。
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●グループ作成問題の影響
今年度は、分けられた学校グループごとに共同作成をする「グループ作成問題」が初年度だったため出題傾向が読みにくく、「難易度が上がるのでは」との懸念が広がって、受験者数を減らした高校もありました。しかし、次年度は過去問題が参照できることに加えて、学校説明会などでの具体的な説明も充実してくると考えられます。したがって、今年度受験者数が減った高校も、次年度以降はまた増加する可能性があります。
●併設型中高一貫教育校の動向
併設型中高一貫教育校は、応募者数が小規模で倍率も低くなりがちですが、直前になって受験者が増えてくる可能性もあります。また、大泉、富士、両国、白鴎、武蔵のいずれも歴史と実績のある高校ですから、強い意志とこだわりを持って受けにくる高い成績層の生徒も多いため、「倍率が低いから」といった安直な選択は禁物です。
●高倍率校で功を奏する内申点対策
併設型中高一貫教育校の募集縮小による、周辺他校への影響は次年度も続くと考えられます。受験生が集中しやすい高校では、学力検査で同点に並ぶケースも多く見られますので、学力検査に十分な対策を行うのはもちろんのこと、内申点対策も重要です。