入試から高校入学まで 第1回 引き続き学力アップに努める[高校合格言コラム]
引き続き学力アップに努める
既に入学手続きが終わった人もいれば、全国的には公立高校の入試は3月中旬が多いので、いよいよこれからが本番という人もいることでしょう。そこで今月は、いろいろな切り口で、これからの過ごし方を取り上げてみましょう。
●これからが本番という場合:受験に絶対はない
入試でいちばん怖いのは、体調を崩して力を発揮できないことです。インフルエンザ、ノロウイルスには、本人だけでなく家族みんなが気を付けてください。
次に怖いのは油断です。模試でコンスタントに合格可能性80%をクリアしていても、受験に絶対ということはありません。特に既に併願校の学校に合格していたりすると、どこか気が緩むことがあり、集中力に欠けることもあります。
私立高校受験では入試相談で「ほぼ合格」が示される都道府県もありますが、それでも毎年決まって不合格者が出ます。面接での言動、浮かれていて試験当日の態度が悪いといったことが主な原因です。
ですから、本人が安心しきっていて気が緩むことがないよう、不合格のケースもあることをしっかりお話ししてください。
●入試が終わっている場合:友達のサポートに回る
既に推薦入試で公立高校に合格、あるいは私立高校に合格というかたちで入試が終わっているお子さまもいると思います。しかし、教室には、まだこれから一般入試を控えているというクラスメートがいるケースが大半ではないでしょうか。
そうしたクラスメートはこれから緊張状態に入るわけです。そうした時に、めどがついた合格者同士で遊びに行く話をしたり、授業も上の空になったりしたら、一般入試をめざす同級生の集中力を阻害し、勉強の妨げになります。
これから受験に向かう友達の邪魔になることがないように気を付けるように、お子さまにしっかりお話しすることが大切です。話すだけではなく、具体的にこんなアドバイスをしてみてはどうでしょう。それは、「仲のいい友達の調べものやサブノート作りを手伝ったり」「休み時間に一問一答の相手役を務めたり」することです。これは本人にとっても、とても勉強になることです。こんな役割を果たすことを提案してみてください。
次回は、入学までの家庭生活についてお話しします。