都立高校志願者数 変革のただ中で受験生はどう動く?

都立高校志願者数 変革のただ中で受験生はどう動く?近年、都立高校では専門学科を志望する者の増加が特に目立っているという。2014(平成26)年1月8日発表の「都立高校志望予定調査」でも、やはり同じ傾向が見られるのだろうか。調査結果の全体的な印象と合わせて、ベネッセコーポレーション 進研ゼミ高校受験総合情報センター長の浅野剛氏に聞いた。

 

***

 

平成25年度より、進学指導特別推進校に指定された国際高校は、昨年2013年<平成25>年度)より少し志望者が減少したものの、グローバル化の流れの中で志望者は多く、今年(2014<平成26>年)よりも厳しい競争になる可能性が高いと思われます。
多摩科学技術高校は、小金井に開校して5年目の新しい学校ですが、科学技術教育のための施設が充実しており、志望者数を伸ばし続けています。

 

都立高校の受験生からは、実に情報に敏感だという印象を受けます。進学実績が好調、カリキュラムに特色がある、施設が充実しているなどの情報をしっかりつかんだうえで、志望校を決定していることがよくわかります。

 

毎年都内3会場での合同説明会、その他地区説明会、学校説明会、体験授業などのイベントを行ったり、学校ホームページを充実させたりなど、学校側も情報開示に努力しているため、受験生は情報が得やすいという環境もあります。
その一方で、進学実績などは変化するものであり、今まで注目されていなかった高校が、めきめきと実績を伸ばす場合もあります。また、校風や伝統など、情報の表面には表れない価値もあります。都立高校はまさに変革のただ中にあり、今後もさまざまな動きが出てくるでしょう。

 

出典:速報! 平成26年度都立高校入試 志望予定調査の状況と今後の見通し【後編】 -ベネッセ教育情報サイト

子育て・教育Q&A