私立大学付属中学校1年生 お母さまの日高のり子さん

今回は、『タッチ』の南ちゃんや『となりのトトロ』のサツキの声を演じる声優として活躍されている日高のり子さんに登場していだきます。現在、東京の私立大学付属中学校に通われているお子さんの中学受験に、お母さまとしてどのように向き合ったのかということを伺いました。(2009年2月20日)


profile
私立大学付属中学校1年生
お母さまの日高のり子さん

東京都在住。
日高さんのお子さんは、2008年4月に私立大学付属中学校に入学。現在中学1年生です。日高さんによると、「明るいがちょっとおとなしい性格。でも秘めた情熱をもち、自分でいったんこうと決めたことには、徹底して取り組む意志の強さをもっている」というお子さんです。現在は吹奏楽部に所属。ほとんど毎日活動がありますが、積極的に練習に打ち込み、中学校生活を楽しんでいます。

■中学校受験は早い段階から意識していたが、なるべく子どもらしい生活を送らせたいと思い、塾には5年生直前から通いだした。子ども自身が自らやりたいという気持ちをもたせるように心がけた。

なぜ中学受験をさせようと思いましたか。またいつ頃から考えていらっしゃいましたか?


中学受験については、小学校に入学した時点から漠然と考えていました。それは、ゆとり教育に対する不安もありましたし、中学時代を受験のための勉強に費やさなくてはならないということも引っかかったからです。また、このまま子どもの頃を知っている仲間の中にいるより、中学から環境を変えたほうが新しい自分を出していけるのではないかと思ったのも理由の一つです。
というのも、うちの子どもは幼児期からとても個性的な自由人で、マイペースなところがある半面、弱い部分もあり、涙もろいところがあったのですが、4年生になってようやく活発なところが見えてきた時期でしたので。もちろん本人次第だとは思っていましたが、中学受験をして地元の公立中学とは別の学校に行くという選択肢があることを4年生のときに、本人にも話しました。


準備はいつ頃から始めましたか?


塾に行きだしたのは、4年生の冬期講習からです。遅いほうだと思いますが、子どもにはその年齢にふさわしい過ごし方があると思っていましたので、早くから塾に入れて、夜遅くまで通わせることにも抵抗があったのです。
進研ゼミの『チャレンジ』は、1歳の<ぷち>の頃から続けていまして、小学校の成績も良かったので、「塾に行かずに、『チャレンジ』だけで中学受験はできないか」と考えていました。しかし、仲良しのお母さんたちから、「中学受験をするなら、塾に入れて」とさんざん言われていて正直迷いもありました。
まず目標を決めることが大切だと思って、4年生の秋から学校見学にも行き始めていたのですが、いくつか見ていくうちに、本人にとってあこがれの学校が見つかったので、そこの先生に「塾に通わないとこの学校に合格するのは難しいですか」と思いきって伺ってみたところ、「中学受験の問題は特殊なので、塾に通わないと難しいでしょうね」と言われました。入りたいと思った学校の先生にそう言われたことがきっかけで、「そういうことなら」と本人も納得し、本格的に塾を探し始めました。


塾はどんな基準で選んだのですか?


まずは、家から近くて通いやすいところ。とりあえず2か所をピックアップして、体験授業を受けることにしました。一つは、お弁当が必要で、8時45分まで授業があるところ。もう一つは、お弁当はなくて、7時に終わるところです。子どもはお弁当のある塾のほうを選びました。

理由は、「お弁当がない塾は、2時間休み時間なしで授業があって、これはつらい。もう一つの塾の授業はおもしろかったから」というものでした。親としては、お弁当のある塾は、宿題もたくさんあって大変そうだし、早く終わる塾のほうがいいのではないかと思っていたのですが、本人の意思を尊重しました。これまで、おけいこ事も自分で選んだことは長続きしていたので、大変でもがんばれるだろうと思いました。


おけいこ事は何をなさっていたのですか?


長く続けていたのは、スイミングと英会話と書道です。
スイミングは1年生のときに本人が行きたがり、結局5年生まで続けて、ベストスイマークラスまで行きました。小さいときから運動はあまり得意ではなかったので、スイミングも続かないのではと思っていたのですが、これは別だったようです。

書道は、3年生の学校の授業で初めて経験して、自分からやりたいと言いだしました。結局6年生の12月まで続けました。受験勉強中も筆を持つと気分転換になると言っていました。
英会話だけは、将来役に立つと思ったので、子どもの意思とは関係なく幼稚園のときから行かせました。時々、「これは自分でやりたいと言ったことかなぁ?」と言っていましたが、きっと将来感謝されるだろうと自信があったので続けさせました。途中からは、本人もおもしろくなってきて、これも6年生の夏休みまで続けました。
受験勉強との両立は大変なこともありましたが、本人がやりたいことでもあり、続けることで気分転換になるのなら、続けさせようと思っていました。


プロフィール

中曽根陽子

教育ジャーナリスト、「登録スタッフ制企画編集会社<ワイワイネット>」代表。塾取材や学校長インタビュー経験が豊富。近著に『子どもがバケる学校を探せ! 中学校選びの新基準』(ダイヤモンド社)。

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