センター試験出願、保護者の代筆はトラブルの元! 専門家が警鐘
センター試験出願の時期が迫る。50数万人が全国で一斉に受けるセンター試験への出願は、「単なる手続きではなく、志望校に近づくための重要なステップ」と語るのは、ベネッセ教育総合研究所・高等教育研究室・コンサルタントの村山和生氏。実際に願書を書く際に重要なポイントについて伺った。
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「願書は必ず受験生本人が記入してください」。センター試験を主催する大学入試センターが、繰り返し注意を呼び掛けています。保護者が代筆して、教科や科目数を間違えるといったトラブルが毎年起きているのです。願書で登録された情報に間違いがあると、試験当日に受験させてもらえない可能性もあるので、十分注意が必要です。
願書には、受験したい教科名や科目数等を記入しなくてはなりません。そのため、志望校の入試方法について、この機会にきちんと確認しておく必要があります。私立大学志望だからと理科や地歴公民を1科目受験で出願した場合、やはり国公立も受けたいと、直前に2科目に変更することはできません。逆に、「保険」のつもりで理科や地歴公民を2科目で出願し、実際は1科目の受験しか必要なくなっても、2科目受験の時間割で試験室に入室しなければなりません。受験ができなかったり、無駄な時間を過ごしたりすることがないよう、自分の志望校の必要科目数はきちんと確認したうえで出願するようにしてください。
願書の登録情報を訂正する機会は、11月に一度だけあります。11月1日までに、大学入試センターから「確認はがき」が送られてきます。ここで住所・氏名・性別などの情報、受験する教科や科目数が正しく登録されているか確認するのです。このタイミングを逃すと、訂正は一切できません。「あとで訂正できるから」と安易に願書を記入せず、志望校とその入試情報を再確認し、出願の段階できちんと考えて記入しておきましょう。
まずは大学の入試情報を詳しく調べたうえで、正確に出願し、第1志望校合格への道筋をつくること。勝負はこれからです!